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円が上がると株が下がることになっている [経済を眺める楽しみ]

夏になると暑くなる。
これは本当。
暑くなるとビールが売れる。
これもまあ本当だろう。
しかし、
夏になってビールが売れるとビール関連銘柄が上がる、
とまで言うと、必ずしもそうではないということになるだろう。

アメリカの株が下がると日本株も下がる。
まあ、そうなる場合が多いだろうが、そうではない場合もある。
アメリカの株が下がると日本円が高くなる。
というのも、必ずしもそうではないときもあるだろう。
しかし、
アメリカ株が下がり、日本円が上がると、日本の株は下がる、
というのは、ほぼ百発百中そうだろう。

円高は、必ずしも日本経済に悪影響だけを与えるものではない。
円高の方が業績が上がる業種や企業も数多くある。
だが、株式市場全体で見れば、円高は間違いなく悪影響を及ぼす。

2日の日本の株式市場は大幅に下落した。
米中貿易摩擦の拡大が嫌気された、
アメリカの利下げが期待ほどではなかった、
などの要因もあるが、
決定打はなんと言っても円高。
109円台から106円台まで一気に進み、株式市場に大きなインパクトとなった。
しかも、この流れはもうしばらく続きそうだ。

アメリカ株も下がっているが、そちらは史上最高値まで行った後の下落だから、調整色が強い。
日本株は出遅れていたあげくの下落だから厳しい。
消費税前の駆け込み需要がそれほど出ていないのが救いであるような、不気味であるような。

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