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不買運動をする方に想像してほしいこと [ヨモヤ]

このところ、「不買運動」という言葉をちょくちょく目にする。
連日のように取り上げられているのは、韓国における国を挙げての不買運動。
日本製の品物、
日本のお店、
日本資本の企業など、
ネットに列挙し、組織的な活動をされているという。
友人に対しては決して行わないことだから、実に悲しい気持ちになる。
日本もやり返すべきとは全く思わない。
ひたすら、悲しい気持ちになる。

もう一つ、巷を騒がせたのが、
NHKから国民を守る党(N国党)の立花孝志代表による崎陽軒シューマイの不買運動である。
(崎陽軒は「シウマイ」と表記していることから、この段階で立花代表に対して盛大なツッコミがあった)
きっかけは、MXテレビ「5時に夢中!」で、マツコデラックスさんがN国党に対して批判的な発言をしたことであり、
これに反発した立花代表が、番組のスポンサー企業の商品の不買運動を呼び掛けたというものである。
この件については、
「崎陽軒に矛先を向けるのはおかしい」
という声が多く聞かれる。
なんでも、食欲を刺激された人たちがシウマイ弁当の購入に走り、却って売り上げが増すという結果になっているようだ。

明らかに反社会的な活動をしている団体や、
法令順守を意図的に怠った企業に対しての不買運動は、
抗議の意思表明としてあり得ると思う。
しかし、今回の韓国や崎陽軒の件はどうだろう。
それには当たらないように思う。

不買運動をされる方に想像していただきたいのは、不買運動の対象となった企業やその関係者にも、
働いている方がおられ、その家族がおられるという当たり前のことである。
韓国の日本関連企業にも、
そこで働いておられる韓国の方がおられ、そのご家族の方がおられる。
もちろん多くの日本人も関わっている。
不買運動は、そういう方々の生活を、ひょっとしたら人生そのものを奪いかねないことを想像してほしい。
崎陽軒の場合も同様である。
今回は不発に終わったようだが、もし広がっていたら、
多くの人たちを悲しませていた可能性がある。

不買運動をされる方々は、
罪もない人たちを苦しい状況に追い込むことについて、どう思っておられたのだろう?
もしそこまで思いが及ばなかったのだとすれば、是非想像してみてほしい。
自分が、自分の家族がそんなことをされたらどう思うか、是非想像してみてほしい。
自分が気に食わない奴はどうなってもいい、
ということであれば何を言っても仕方がないことであるが。

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