SSブログ

ビットコインは実用化に向かうか [経済を眺める楽しみ]

ビットコインが加速度的にその価格を上げている。
日本円で、
去年の9月頃120万円くらいだったものが、
今は500万円超え。
半年ほどで4倍以上になったことになる。

もともと価格が激しく上下するのがビットコインの特徴だが、
ここのところの爆上げのきっかけの一つは、イーロン・マスク氏率いるテスラ社が大量に取得したこと。
その額、なんと15億ドル分。
日本円にして1600億円というから、驚きである。
さらに、ビットコインでテスラ製品の購入を受け付ける計画も示したことも、上昇の後押しになっている。

この流れを追うように、
米フロリダ州マイアミ市のスアレス市長が、
仮想通貨ビットコインによる公務員への給与支給や税金徴収を提案したというニュースも入ってきた。
スアレス市長は市職員に給与の全額もしくは一部をビットコインで受け取る選択肢を与えたい考えなのだという。
さらに、税や市の手数料についても、仮想通貨での全額ないし部分的支払いを市民に認めることも提案したのだそうだ。

現在のビットコインは、完全に投機の対象である。
通貨のように交換機能や価値尺度機能、価値保存機能を持たせて使えるかというと、
現状では難しいと考えるのが普通だろう。
わずかの期間で何倍になったり、何分の一にもなってしまっては、
普段使いにはとてもではないが適さない。

しかし、そんなことを言って躊躇しているのは、ひょっとしたら今だけなのかもしれない。
ビットコインをはじめとした暗号通貨を決済に使うことが、そう遠くない将来当たり前になるかもしれない。
マイアミ市の発表が奇異に見られたこと自体が奇異に見られる時代が、いつか来るのだろうか。
その「いつか」は、案外もうすぐ先かもしれない。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事