アメリカ市場でヘッジファンドと個人投資家が戦っている [経済を眺める楽しみ]
このところのアメリカ株式市場の注目は、
ビデオゲーム小売チェーン「ゲームストップ」。
短期間でとんでもない高騰暴落を演じている。
ゲームストップは、ビデオゲームのパッケージソフトを売る小売業。
どちらかというと、ネット社会から取り残された衰退しつつある企業と思われていて、
実際、去年の9月くらいまでの株価は6ドル近辺だった。
それが昨年末くらいから上昇に転じ、
1月後半にはとんでもない乱高下を繰り返すようになった。
1月28日の相場に至っては、
始値265ドル
高値483ドル
安値112ドル
終値193ドル
という状況である。
一日の間に、高値から4分の1にまでなった瞬間があったということになる。
こうなると、ついている株価に合理的な説明は全くつかない。
この前代未聞のラリーの背景には、ヘッジファンド対アマチュア個人投資家の戦いがあるという。
アマチュア投資家がネットを介して集まり、
長い間ウォール街を仕切ってきたヘッジファンドに一泡吹かせることをもくろみ、
ヘッジファンドがカラ売りを仕掛けていた銘柄を強引に買い上げたというのである。
途中からはマネーゲームの様相になり、野次馬的に参加した人もいるだろう。
そして、アマチュア投資家の取引を支えたのが、
「株式市場を民主化する」を旗印に手数料無料で人気を博す手数料無料の投資アプリ、
「ロビンフッド」だったそうだ。
しかし、このロビンフッドが突然、ゲームストップ株を買うことを制限し、株価は暴落。
その後、制限を緩和してまた暴騰。
日本流に言うと「祭り」状態である。
名も知れぬアマチュア投資家たちがウォール街のプロを出し抜いた、
というのは一見痛快ではあるが、価格を意図的に操作して市場を混乱させているとも言える。
バブルではない、という意見も多いアメリカ株だが、今回のようなことが起きるのは、
企業というより株価だけに目が向かっていることの象徴かもしれない。
少し危うい。
ビデオゲーム小売チェーン「ゲームストップ」。
短期間でとんでもない高騰暴落を演じている。
ゲームストップは、ビデオゲームのパッケージソフトを売る小売業。
どちらかというと、ネット社会から取り残された衰退しつつある企業と思われていて、
実際、去年の9月くらいまでの株価は6ドル近辺だった。
それが昨年末くらいから上昇に転じ、
1月後半にはとんでもない乱高下を繰り返すようになった。
1月28日の相場に至っては、
始値265ドル
高値483ドル
安値112ドル
終値193ドル
という状況である。
一日の間に、高値から4分の1にまでなった瞬間があったということになる。
こうなると、ついている株価に合理的な説明は全くつかない。
この前代未聞のラリーの背景には、ヘッジファンド対アマチュア個人投資家の戦いがあるという。
アマチュア投資家がネットを介して集まり、
長い間ウォール街を仕切ってきたヘッジファンドに一泡吹かせることをもくろみ、
ヘッジファンドがカラ売りを仕掛けていた銘柄を強引に買い上げたというのである。
途中からはマネーゲームの様相になり、野次馬的に参加した人もいるだろう。
そして、アマチュア投資家の取引を支えたのが、
「株式市場を民主化する」を旗印に手数料無料で人気を博す手数料無料の投資アプリ、
「ロビンフッド」だったそうだ。
しかし、このロビンフッドが突然、ゲームストップ株を買うことを制限し、株価は暴落。
その後、制限を緩和してまた暴騰。
日本流に言うと「祭り」状態である。
名も知れぬアマチュア投資家たちがウォール街のプロを出し抜いた、
というのは一見痛快ではあるが、価格を意図的に操作して市場を混乱させているとも言える。
バブルではない、という意見も多いアメリカ株だが、今回のようなことが起きるのは、
企業というより株価だけに目が向かっていることの象徴かもしれない。
少し危うい。