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なぜかあまり取り上げられない女性の結婚年齢の引き上げ [ヨモヤ]

4月から成人年齢が18歳に引き下げられた。
このことについては、テレビでも新聞でも大きく取り上げられていたので、
ほとんどの人が知っていると思う。
一方、これに合わせて、
女性が結婚できる年齢が引き上げられた
ことについてはあまり話題にされていない気がする。
そのため、ご存じない方も少なからずおられるのではないだろうか。

これまでは、民法第731条において、
「男は、18歳に、女は、16歳にならなければ、婚姻をすることができない」
と規定されていた。
これが、成人年齢の引き下げに合わせて、
「婚姻は、18歳にならなければ、することができない」
と改められたのである。
つまり、成人年齢は2歳引き下げられたのに、
女性が結婚できる年齢は逆に2歳引き上げられた、ということになる。

ちなみに明治民法では、
「男ハ満十七年女ハ満十五年ニ至ラサレハ婚姻ヲ為スコトヲ得ス」
との規定があり、結婚年齢は男性17歳、女性15歳とされていたそうだ。

女性にとってみれば、
16歳でできた結婚が18歳まで待たなければならないことになったということは、
ある種の不利益を被ったと言えなくもない。
ただ、女性の結婚年齢が引き上げられたことによって、
大きなダメージを被る人が大勢おられるということはないのだろう。
また、このことについて憤慨している人もあまりおられないのだろう。

しかし、それにしても、
あまりにも取り上げられなさ過ぎているように感じるのは気のせいだろうか。
実際に16歳や17歳で結婚するかどうかではなく、知っておいた方がいいことだと思うのだが。
何か触れてはいけない理由でもあるのかしら、
と勘繰りたくなるくらいである。

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