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映画評 「ビリーバーズ」 [映画評]

3人の男女が孤島で共同生活を送る。
隔絶された場所で、魅力的な女性と男性2人が同じ建物で暮らす。
寝るときは雑魚寝。

このシチュエーションからいやらしい展開を想像してしまう私はいやらしいのだろうが、
この映画はそのいやらしい想像どおりに進んでいく。
いや、想像を超えているか。

監督の城定秀夫さんは、ピンク映画の出身。
いや、まんまやないか~い。
R15+指定となっている本作。
城定監督の「アルプススタンドのはしの方」を観たのをきっかけに、
お父さんと娘が一緒に観に来たりなんかしたら、相当気まずいことになる。
そういうシーンが目白押しだから。

無人島で暮らす3人を演じるのは、
磯村勇斗さんと北村優衣さんと宇野祥平さん。
3人は、ニコニコ人生センターなる宗教的な団体の特殊プログラムとして無人島暮らしをさせられている。
なにやら妙ちきりんな決め事があり、
コミカルな要素も散りばめられている。

3人の演技はなかなかに強烈。
宇野さんはエグいし、磯村さんはむき出し。
そして唯一の女性である北村さんが弾けている。

城定監督作品では、今年の冬に観た「愛なのに」がとても楽しかった。
こちらもエロかったのだが、笑えて、愛でもあった。
「ビリーバーズ」はエロ要素の比重が大きい。

今年だけで4本の作品が公開予定の城定監督。
監督オブザイヤー的な活躍ぶりである。
本作は、やりたいようにやられたなあ、という感じ。
ややこしく考えず、
エロさを楽しみ、
人間の滑稽さを笑いながら見るべきか。

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