SSブログ

本屋さんにできることはまだあるはず [ヨモヤ]

書店のない市町村が全国で26.2%に上ることが出版文化産業振興財団の調査で分かった、
というニュースが流れた。
全国1,741市区町村のうち456市町村が書店の空白域となっているという。

私は、本屋さんが好きだ。
旅行に行っても、まずは本屋さんを探す癖がある。
そして、駅前の商店街に本屋さんが見当たらないとがっかりしてしまう。
だから、本屋さんがなくなってしまうのはとても残念である。

一方で、
「これでは・・・」
と思わざるを得ない本屋さんが少なくないのも事実である。
はじめて訪れた商店街に唯一あった本屋さんに入ると、
「なんだ、これは」
と沈んだ気持ちになってしまうことがある。
十年一日の店構えに、暗い店内。
どんな本を誰に買ってもらいたいのか全く伝わってこない品揃え。
なんの工夫もない陳列。
POPなどあるはずもない。
店主さんからも覇気がまるで感じられない。
こういう本屋さんを見ると、
ネットの責任にする前に、
外部環境に不振の責任を押し付ける前に、
やるべきことがあるのではないかと感じてしまう。

もちろん、本屋さんを取り巻く環境が厳しいのは十分にわかる。
ネット書店の普及のほか、
人口減少、若者減少、
新古書店の台頭、
スマホの広がりによる娯楽の多様化、などなど。
逆風だらけと言える。
しかし、時代に合わせて変化をしてこなかったツケが回ってきている面もあるのではないか。

いい本屋さんは、入るとなにかワクワクする。
ずっとそこにいたい気持ちになる。
厳しいことはとてもよくわかるけれど、
本屋さんにできることはまだまだあるはず。
そう思う。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事