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小島武夫さんは麻雀界の長嶋さん的存在だった [ヨモヤ]

「ミスター麻雀」と呼ばれていた小島武夫さんがお亡くなりになった。
82歳。

小島さんは、阿佐田哲也さんや古川凱章さんと「麻雀新撰組」を結成し、「11PM」に出演されていたというが、私はそれをリアルタイムで見てはいない。
残念。
私が小島さんの名前を知ったのは、
大学に入り、
人並みに麻雀を打つようになり、
阿佐田哲也さんの『麻雀放浪記』にはまり、
その流れで麻雀漫画も読むようになり、
小島さんが「近代麻雀オリジナル」で連載されていた、かわぐちかいじさんの漫画『はっぽうやぶれ』のモデルになっておられたことがきっかけだった。
ちなみに、漫画では、花島タケオという名前になっていた。

小島さんはたたき上げの方で、いかさまの腕でも有名だったが、暗い感じは全くなかった。
「小島先生」「ふがふが」
などと呼ばれていたが、実に親しみやすく、将棋界の加藤一二三さんのような存在だった。

小島さんは、戦後、麻雀が博打から娯楽に転じていく中で、その中心的な役割を果たされたのだと思う。
新選組仲間の古川さんがストイックな雰囲気なのに対し、あっけらかんとした太陽のような方だった。
「ミスター麻雀」という表現もよく使われていて、野球界の長嶋さん的存在だった。

小島さんは、自らの人生を麻雀の役に例えるなら「一気通貫」と答えられている。
小島さんらしい。
今はもう死語になりつつある、豪放磊落、無頼、といった表現がよく似合う方だった。

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