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映画評 「バーフバリ 王の凱旋」 [映画評]

正直なところインド映画は苦手なのだが、知り合いの方から勧められて鑑賞。
観た感想としては、やっぱり苦手である。

伝説の戦士バーフバリの壮大な戦いを描いたアクション映画で、祖父から孫の三代にわたる愛と裏切りと復讐の物語。
バーフバリさん、強い強い。

ふんだんに出てくるアクションシーンにはいろいろなアイデアが詰め込まれているし、
仕掛けが大きく、
お金も手間もかかっているなあということが伝わってくる。
しかし、派手なだけに、逆にだんだん慣れてくる。
物語に深みがあれば、アクションシーンのエクスタシーも高まるのだが、そもそもそうしたことを期待する映画ではないのだろう。

167分という長尺も、途中で飽きるということはなかった。
しかし、ぐいぐい引き込まれたかというと、そこまででもない。
映画がどうこうというより、これはインド映画への向き不向きが大きいのだろう。
超絶派手なアクション、
唐突に始まる歌と踊り。
これがたまらない、という人もおられるのだろうが、私はどうにも入れない。

日本でこんな映画が作れるか、と言われたら、それは作れない。
スケールもアイデアも。
しかし、日本人が作る必要もない類の作品だろう。
だから、うらやましいとも思わないし、インド映画スゴイ、ともあまり思わなかった。

おそらく、観に行く人は観る映画だろう。
だから、あえて誰かに勧めようとは思わない。
行こうか行くまいか迷っている人がいるとしたら、
「行っても行かなくても後悔するんじゃないかな」
などという意味のない言葉をかけよう。

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