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新聞を読まない層が自民党支持なのは何故か [ヨモヤ]

麻生太郎副総理兼財務相が新潟県新発田市で講演し、30代前半までの若い有権者層に自民党の得票率が高いとしたうえで、
「一番新聞を読まない世代だ。読まない人は全部自民党だ」
とおっしゃったそうだ。

もちろん、新聞を読まない人がみんな自民党支持であるわけはないが、新潟に限らず、若年層に自民党支持者が多いことは確かなようだ。
かつては、
保守的な思想を持ちがちな高齢者が自民党を支持し、
世の中を変えたいという思いを持つ若い層が野党を支持する、
という形だったと思うが、これがひっくり返っている。

さて、若い層、つまり新聞を読まない層に自民党の支持が多いのはどういうわけだろう。

自民党から言わせればこういうことになるだろうか。
新聞のように偏った情報を一方的に垂れ流すメディアと違い、ネットは自分から情報を取りに行き、正しいか正しくないか、自分で取捨選択できる。
そうやって自分で情報を仕入れれば、いろいろな意見を知ることができ、正しい情報を知るものは、結果として自民党支持になっているのだ、と。

一方、野党側からすればこういうことになるだろうか。
玉石混交で怪しい情報が紛れ込んでいるネットの世界と違って、新聞は複数のプロのフィルターを通った意味のある情報しか流さない。
その新聞をじっくり読んでいるのは、物事をじっくり考える人たちであり、その人たちは反自民党になるのだ、と。

さて、各種の世論調査で、安倍内閣の支持率が持ち直しているようだ。
散々モリカケで叩いてきた新聞各社としては実に不本意な結果であろうが、これが世論の実態である。
安倍内閣に問題があったとしても、とって代われる存在がいなければ、政権批判にも迫力が出ない。
そして、批判ばかりしている人のうさん臭さも、有権者は十分にわかっている。

若者は、絶対数が少ないうえに、投票率も低い。
だから、彼らの意見は重んじられるにくい傾向がある。
しかし、若者に支持されないようでは、政権交代などありえないだろう。

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