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映画評 「OVER DRIVE」 [映画評]

本作は、日本映画ではあまり見かけないモータースポーツもの。
CG技術の発達によって、ラリーシーンは迫力満点。
しょぼさはなく、劇場で観る喜びを感じられる。

監督は、「海猿」や「暗殺教室」の羽住英一郎さん。
今作も、テレビっぽいわかりやすさで展開されていく。
ラリーが開催される地域の観光案内的な要素もあり、連ドラチック。
深みという点については「言いっこなし」という感じだが、どんどん場面が変わるので楽しく見続けられる。

主演の兄弟を演じるのは、東出昌大さんと新田真剣佑さんのイケメンコンビ。
弟を支える兄と激情型の弟という組み合わせはステレオタイプであり、二人が抱えている過去らしきものもペラッペラの薄さで、この点は興ざめだが、まあそれは「言いっこなし」ということで。
微妙に絡む森川葵さんも薄い存在なのだが、それも「言いっこなし」で。
「ちはやふる」ファンとしては、マッケンの成長に目を細める。
いやもう、立派な主演男優さんだなあ。

車を整備するメカニックの体育会系全開の暑苦しさ、
モータースポーツらしい華やかさ、
淡い恋など、わかりやすい要素が盛りだくさん。
こういう映画もあっていい。

映画「OVER DRIVE」は、実にわかりやすい娯楽作。
それなりに山あり谷ありではあるが、深刻な谷ではなく、基本的に肩の力をダルンダルンにして楽しく観られる。
付き合い始めた二人の軽いデートムービーにはピッタリか。
ただし、東出昌大さんと新田真剣佑さんがイケメンオーラバリバリで、マッケンに至っては肉体美さえガシガシ披露している。
「それにひきかえ」と比較されるのが苦しい男子は、覚悟を持って観に行かれたい。

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