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映画評 「ぐらんぶる」 [映画評]

またもやコミックの実写化。
監督は、これ系と言えばこの人、という感じの英勉さん。
おバカさ全開の予告編に魅かれ、
「世界よ、これが日本のキャンパスライフだッ!」というキャッチにも乗せられ、
公開を楽しみにしていたが、まあ、なんというか。
期待して観に行ったこと自体が野暮だったというのか、なんというか。

ネットのレビューを読むと、原作ファンはかなりの凹みようらしい。
原作は知らないが、たぶんそういうことだろう。
この内容で、人気作になるはずはない。

終始ワーワー騒いでいる映画で、
それが勢いと言えば勢いだが、別に笑えるわけでも熱いわけでもない。
単に騒がしいだけ。
裸のシーンが多いが、別にどうとも思えない。

友情も、
恋も、
努力も、
どれも中途半端までもいかない。
笑いも同様。
監督が何をしたかったのかよくわからないが、
監督自身もよくわからなかったのではないだろうか。
おバカ映画を撮りたかったのだろうが、おバカ映画になり切れてはいない。

竜星涼さんと犬飼貴丈さんが主演。
お二人とも体当たりで演じておられたが、特に印象はない。
ヒロイン役に乃木坂46の与田祐希さん。
こちらも特に印象はない。
お騒がせ中の小倉優香さんが水着姿を披露されているのが見せ場と言えば見せ場。

途中、矢本悠馬くんと森永悠希くんがペアで突然出てくるシーンがある。
知っている人は知っているが、二人は映画「ちはやふる」のメインキャスト。
もちろん、それを意識してのペアでの起用だと思うが、ダダ滑りであった。

「ぐらんぶる」は、楽しみどころがわからない映画。
男の子の裸が見たい方には楽しめるのかも知れないが、
それならほかの方法はいくらでもあるし、
ストーリーはもうどうにもならないし。
キャッチコピーに寄せた作品にした方がなんぼかよかったのに。

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