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それにしても株価が高過ぎないか [経済を眺める楽しみ]

私は、零細ながら個人投資家の端くれである。
売りから入ることはしない方針なので、いつも株が上がることを願っている。
自分が持っている銘柄が上がればそれでいいといえばいいのだが、
ピンポイントで上がる銘柄を探し続けるのは至難の業だし、
日本経済のことを考えても、全体的に上がった方がいい。
だから、日経平均やTOPIXが上昇したというニュースを聞くとうれしい気持ちになる。

上がれば上がるほどうれしいのだが、
あまりにも高いところに引っ張り上げられると、そこから突き落とされるのではないかという心配が生じる。
それがまさに今である。
しかも、世界中の株が全部高過ぎる感がある。
こんなことはこれまでなかった。

中でもアメリカ株。
コロナによって未曽有の経済危機に陥っているとされながら、
S&P500もナスダックも史上最高値を記録している。
2月、3月の下げを埋めたどころか、さらにその上に行っているのである。
それまでも上がりっぱなしだったから、調整が足りないのではないかと思える。

日本株も、ほぼコロナ前の水準を回復している。
大丈夫なのだろうか。

4-6月期のGDPは、世界的に過去に例のない落ち込みになった。
つまり、景気という点では史上最悪と言っていい。
ただし、株価は先を見る。
今は悪くても、半年後によくなる見込みがあれば、株価は上がる。
また、世界中の中央銀行が一様に金融緩和の方向に舵を切っていて、いわゆる金余りの状況になり、
これがリスクマネーに向かっている。
そうした事情はわかりつつ、それでもなお、高過ぎる気がする。

米連邦準備制度理事会が、2%を上回るインフレを許容する新たな政策方針を決定したことで、
金融緩和が長期化することが明確になり、これによってアメリカの株価はさらに上がりそうだ。
円安にも振れそうなので、日本株にも追い風だろう。
しかし、やっぱり心配である。
ただ、不安だ不安だと言ってチャンスを逃すのももったいない。
高値つかみにならないよう、銘柄を慎重に吟味しよう。

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