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大学はオンライン授業だけでいいのか [ヨモヤ]

4月、5月の緊急事態宣言下で、大学のオンライン授業が広まった。
デジタル・ナレッジという会社の調査によれば、大学のオンライン授業実施率は97%にも上るという。
春先、多くの小学校、中学校、高校が授業をできないなか、
大学はオンライン授業を取り入れ、最高学府の面目を保った。

ように思っていたのだが、はてさて。
緊急事態宣言が解除され、小中高がとっくに授業を再開しているのに、
いまだにリアルな場での大学の授業は行われない。
報道によれば、青山学院大学や中央大学、立教大学などが、
後期の授業も原則、オンラインで行う方針なのだという。

オンライン授業が続いていることを報じたネット記事には、以下のような学生たちの声が掲載されていた。
「大学に行ったこともないし、同級生の顔も知らない。せっかく勉強して合格したのに…」
「大学に行きたい、対面で授業が受けたい。普通の大学生活がしたい」
それはそうだろう。
夢や希望をもって大学生活を始めるつもりだったのに、いまだに通うことすらできないのだから。

「小中高も会社も再開してるのにどうして大学は始まらないの?」
「旅行には行ってもいいのに大学に行ってはいけないの?」
「これでどうして学費が半額とかにならないの?」
という声も上がっているという。
これも、もっともだと思う。

大学側には大学側の言い分があるだろう。
オンライン授業を決めた大学のホームページを見ると、
「学生・教職員の健康と生命の安全を確保することを最優先し」
といったようなことが書いてある。
はて、大学の最優先事項がこのことであり、そのための最適の選択が今回の方策なのだろうか。
だとすれば、未来永劫オンライン授業をすることになりそうだが。
そもそも、学生たちは納得しているのだろうか。

小中高は授業が始まり、映画もプロスポーツも再開されているなか、
大学は門を閉ざす。
不思議だなあ、と感じる。
それでいいのかしら、とも感じる。

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