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安倍内閣の支持率上昇に何を見る [ヨモヤ]

内閣の末期に支持率が上がるのは異例である。
まあ、支持率が上がっているのなら内閣が替わることもないだろうから、当然と言えば当然である。
普通は、辞める時期がわかってしまうと、「レームダック」と言われるような状態になり、
ヘロヘロのまま最後を迎えることになる。
しかし、その図式は安倍内閣には当てはまらないようだ。

JNN(TBS系)が9月5、6日に実施した調査によると、
安倍内閣の支持率は「非常に支持できる」(10.7%)と「ある程度支持できる」(51.7%)の合計で62.4%となったという。
「支持できる」とした人は、先月の調査結果より27.0ポイント上昇したというから驚きである。

もちろん、JNN系だけではなく、他の報道機関による調査でも軒並み上昇している。
それもちょっとやそっとの上がり方ではない。

さらに、安倍政権のこれまでの実績についての評価も高まっているようだ。
朝日新聞社は9月2、3日に実施した世論調査のなかで、
「安倍首相の7年8カ月の実績をどの程度評価しますか」
と質問したところ、「大いに評価する」は17%、「ある程度評価する」は54%となり、
「評価する」の合計が71%となったというのである。

これをどう見るか。
私は、これまでの安倍政権を振り返ったときに多くの人が抱く、率直な感想だと思う。
文書取り扱いでいろいろあったり、
コロナでも対応を批判されたり、
問題は少なくなかったものの、
それまでの政権と比べて、様々な課題にしっかり取組み、結果も出してきた。
それを改めて感じているのだと思う。

安倍総理の退任を惜しんだ松任谷由美さんに対し、
「醜態をさらすより、早く死んだほうがいい」と言い放ち、
大きな批判を受けた白井聡・京都清華大学専任講師は、
「安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である」
と書かれている。
そういう方もおられるだろうが、多数派ではないようだ。

東国原さんのように、
「辞めてくれてありがとう、ということにもとれるんですよ」
とうがった見方をされるのも多数派ではないようだ。

一貫して安倍政権に批判的だった方は、今回の支持率上昇をどう見ているのだろう。
白井聡さんが松任谷由実さんに対して書かれたように、「知性が低い」と思っておられるのだろうか。

私は、今回の支持率上昇は、いいことだと思う。
素敵なことだな、とも思う。
正しいことだな、とも思う。
一部の人からは「阿呆」と思われるのかもしれないけれど。

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