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罪は罪として 作品は作品として [ヨモヤ]

クスリに絡む著名人の犯罪が絶えない。
伊勢谷友介さんが逮捕されたが、
ほかにも、ASKAさん、酒井法子さん、槇原敬之さん、沢尻エリカさんなどなど、
大物とされる方が次々に捕まっている。

薬物、特に大麻については、合法とされている国もあり、
日本でも罰する必要はないのではないかとの議論もある。
クスリをやっていただけで、その人の存在自体を断罪するのはいかがなものか、との意見もある。
しかし、現段階では法律違反であり、本人もそれをわかってやっているのだろうから、
擁護することはできない。

ただ、逮捕された人が絡む作品にまで罪を負わせるのはどうだろう。
出演している映画の公開を取りやめたり、
テレビドラマであれば出演者を差し替えたり、
再放送はしないようにしたり、など。
伊勢谷さんの場合も取りざたされたが、どうやら撮り終わった映画はそのまま公開となるようだ。
予告編で見て「とんかつDJアゲ太郎」を楽しみにしていたので、とりあえずよかった。
アゲ太郎はタイトル通りのおバカ系の映画で、伊勢谷さんもおバカに演じているようだ。
逮捕とのギャップが大きいが、それはそれである。
映画の場合、非常に多くの時間と人を要しているから、差し替えとなると影響が大きい。
それに、主要キャラクターが変更になってしまうと、作品の世界観自体が替わってしまう。
伊勢谷さんのしたことはしたこととして、作品は作品としてそのままにしてほしい。

大勢が絡む映画と違い、ミュージシャンの場合はどうだろう。
ASKAさんが逮捕された際には、
CHAGE and ASKA、ASKAソロ名義の作品の回収や出荷停止が行われた。
私は、これもどうかと思う。
クスリの力を借りて作られた曲もあったかもしれないが、
生み出された曲は、それ自体で命を持っている。
曲に罪はない。
小説家でも、画家でも同じである。

罪を憎んで人を憎まず、という言葉がある。
作品も憎まないようにしたい。

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