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観客入場再開 秋競馬これから佳境 [ヨモヤ]

2月から無観客での開催が続いていた中央競馬。
他のスポーツと比べると、中止にならなかっただけでもよかったとは言えるが、
観客の声が響かない競馬場は、なにやら異様であった。
ここで入場が再開されたが、入れるのは指定席ネット予約に当選した人だけ。
東京競馬場では1000席程度だという。
10万人から入れるところに1000人だから、スカスカもいいところだが、
当たり前の競馬場の雰囲気に少しだけ近づくことになる。
秋競馬はこれからが本番である。

今年の秋の注目は、なんといっても無敗の三冠馬が誕生するか、という点にある。
しかも、牝馬牡馬両方にそうした存在がいるという稀有な年になっている。

牝馬の無敗馬は、デアリングタクト。
牝馬の三冠馬は、2018年のアーモンドアイまで5頭いるが、無敗での制覇は過去にない。
つまりデアリングタクトは、史上初の快挙に挑戦していることになる。
ぶっつけでの本番は予定どおりだが、トライアルを制したライバルもかなり強力である。

牡馬の無敗馬は、コントレイル。
牡馬の三冠馬は、2011年のオルフェーヴルまで7頭。
そのうち無敗の三冠馬は、シンボリルドルフとコントレイルの父でもあるディープインパクトの2頭。
つまりコントレイルは、史上最強クラスと謳われるこれら2頭に並ぶ快挙に挑戦していることになる。
前哨戦を楽勝しており、春のライバルだったサリオスも別路線だから、まずは堅い本命と見られている。

この両馬が、いつか無敗のまま交わることがあれば、奇跡的な邂逅となる。
昨今の牝馬優勢の流れもあり、どちらが強いのかわからない。
また、現役最強馬といわれるアーモンドアイとの対決が見られるかどうかも競馬ファンとしては気になるところである。

競馬場で大騒ぎできる日は、まだまだ遠そうである。
しかし、レースが始まる前のドキドキ感、強い馬を見たときの爽快感は、
競馬場でなくても味わえる。
歴史に残る2020年秋競馬。
いよいよ佳境である。

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映画評 「小説の神様 君としか描けない物語」 [映画評]

予告編で、ヒロインが倒れるシーンがあり、「また難病ものか」と悪い予感がした。
十年一日のごとく続く難病ものは、もうお腹一杯である。
しかし、幸いにしてそっち系ではなかった。

きっと駄目な映画だろうと、覚悟していたことが功を奏してか、思いのほか楽しめた。
小説と小説家がテーマであり、本好きの心情がくすぐられたこともあって。

小説を書く、ということの喜びと苦しみ、
小説を書けない、ということの悔しさ、
小説を読める、ということの愉しみ。
深掘りされているわけではないが、それでも伝わってくるものがあった。
書き続けるのが小説家、という言葉も胸に刺さった。

というわけで、思いのほか楽しめたのだが、ツッコミどころも満載。
章立てになっていて、それぞれの章ごとに中心人物が設定されていることになっているのだが、
人物像の深掘りは特になく、章立ての意味はなかったり、
お金がない設定のおうちがやたらと裕福そうだったり、
歌詞付きの曲がやたらと流れるのが興ざめだったり。
そのほかにもあれやらこれやらあったのだが、
でもまあ、そんな堅いことはいいっこなし。
そういう映画ではない。

今年も数多くの映画に出演している橋本環奈ちゃんが主演。
映画ごとにキャラが全く違うのも環奈ちゃんの特徴。
今回は、男をガンガン追い詰めるドS系のキャラを熱演。
眼鏡が似合うのにも驚いた。
共演は、FANTASTICS from EXILE TRIBE のメンバーの佐藤大樹くん。
と言われても知らないが。
片岡愛之助さんが父親役。
オネエ言葉じゃないのが新鮮と言うか違和感。
和久井映見さんが母親役。
ちゃんと作りこまれていない役でもったいない。

「小説の神様 君としか描けない物語」は、小説好きなら楽しめる映画。
映画としての期待値をグっと下げて、小説に向かうときめきを思い出すつもりで観れば、
おそらくそれなりに楽しめる。
それなりに。

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なんでも非難する あの人この人の罪 [ヨモヤ]

政府のやることなすことを猛烈非難される、あの人この人がいる。
論理的に批判されるのならともかく、
馬鹿とかアホとか、その他もろもろ、口汚く罵られることさえある。
一国の首相を呼びつけにすることなど朝飯前。

そんなあの人この人は、
「こんなことをしたらとんでもないことになる」
と言われることが多い。
とんでもないこと、起きたことはあるのだろうか。

品がない非難をされるあの人この人の言葉は、さすがに多くの人には支持されない。
それはそうだ。
あきれられているようにも見える。
そうなるのも、あの人この人の美しくない言動が招いているのだからやむを得ない。

あの人この人の言動の影響が、あの人この人の範囲で済むのならいい。
しかし、そうもいかない。
こうした人たちの声は大きいからである。

何らかの政府の行動について、あの人この人がまたもや非難の声を上げたとする。
例によって口汚く。
あの人この人にとってはいつものことである。
となると、それを見ている人はどう思うか。
「ああ、また、いつもの人たちが言ってるな」
と感じるだろう。
それだけならまだいいが、
「ああ、あの人たちが非難しているのなら、政府は間違っていないんだな」
と思う人もいるだろう。

そうなると、罪作りである。

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映画評 「ミッドナイトスワン」 [映画評]

孤独なトランスジェンダーが、群れからはぐれた狼のような女の子を預かる。
女の子は心を開かないが、バレエを踊りたいという欲求だけは強く持っている。
貧しいトランスジェンダーは病にも侵されて、という設定。

なかなかにしんどそうな話だが、実際にしんどい。
トランスジェンダーとして生きていくことの困難さがしっかり描かれているし、
孤独な女の子のやり場のなさも伝わってくる。

トランスジェンダーを演じるのが、元SMAPの草なぎ剛さん。
男に生まれたもののどうしても違和感がぬぐえず、女として生きていく主人公を演じられた。
難しく、リスクも高い役柄だったと思うが、見事に果たされた。
女の子役の服部樹咲さんは、新人らしい。
まだ14歳。
バレエの経験があるとことだが、踊りだけではなくたたずまいや存在感に目を引くものがあった。
芝居自体はこれからだと思うが、今後に期待したい。
主人公の友人役の上野鈴華さんも好演。
女の子2人の関係性がいいアクセントになっていた。
なんにでもなれる田口トモロヲさんが、その強みを活かした役でスパイスを利かす。
水川あさみさんは、「愛妻物語」に続いて、ヤンキー感満載の役回り。

難を言えば、終盤の展開がわかりにくかったのが残念。
草なぎさん演じる主人公がやつれていくのだが、その原因がはっきり伝わらず、気持ちが入れにくかった。
主人公の最期も、あれでよかったのか。

監督の内田英治さんは、ドラマ「全裸監督」を監督した人。(総監督は武正晴さん)
本作で、映画界での地位も高まったと思う。
次作が注目される。

「ミッドナイトスワン」は、企画、監督、脚本、原作を手掛けた内田英治さんの思いがほとばしる作品。
与えられたキャストと予算でちゃちゃっと作られた、
「こんなんできました~」という感じの作品とは一線を画している。
ツッコミどころや、もっとこうだったらと思うところもなくはないが、作り手の熱が吹き飛ばす。
熱が熱を呼んだか、草なぎ剛さんと若手女優二人の演技からも情念が伝わってきた。

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海外に目を向ける日本人投資家 日本に目を向ける海外投資家 [経済を眺める楽しみ]

少し前になるが、日本経済新聞に、
「日本の個人投資家の海外志向が強まっている」
という記事が掲載されていた。
なんでも、世界株で運用する投資信託に1~8月で1兆6000億円が流入したのだという。
さらに、ネット証券の米国株取引は前年の約4倍に膨らんでいるそうだ。

これは、至極当然の流れだろう。
そうなるだろうなあ、と思える理由がいくつもあるからだ。

1点目としては、残念ながら日本経済の将来性に自信が持てないということがある。
投資は先の世界を見るのが鉄則だが、そうなると、人口が急激に減っていく日本には希望を持ちにくい。
もちろん、個別銘柄では上昇するものも少なくないだろうが、全体的には海外に目が向く。

2点目は、証券会社の手数料が下がったことである。
以前は外国株を取り扱っている証券会社がそれほど多くなく、さらに手数料も高かった。
買って売ってのダブルで手数料を取られることもあり、ちょっと上がったくらいでは元が取れないような感もあった。
今はかなりハードルが下がっている。

3点目は、情報を手に入れやすくなったことである。
海外に投資をしたいが、よくわからないから二の足を踏む、という傾向があったと思う。
この頃は、比較的容易に投資にかかる情報を手に入れることができるようになっている。
GAFAをはじめとして、なじみの深い企業も多い。

4点目は、コロナ禍によって逆に伸びが期待できる企業が海外には多いことである。
コロナによって生活様式や働き方が変わるなかで、日本のデジタル化の遅れがわかりやすく示されたが、
海外ではデジタル時代を先取った企業がいくつもある。
そこに投資したいと思うのは自然である。

海外に投資すること自体は、悪いことでもなんでもない。
リスクとリターンの関係を見定め、冷静に判断するのが投資家の力であり、
自国にこだわることはない。

しかし、日本の個人投資家が海外に視線を移している一方で、
海外投資家が日本への投資に関心を高めているというのが興味深い。
ウォーレン・バフェット氏が商社株を買ったというニュースが報じられたが、それだけではなく、
8月には海外投資家が日本株を大幅に買い越したらしい。

海外を注目する日本人投資家、
日本を注目する海外投資家。
なんとも皮肉な状況であるが、どちらも正しいという可能性もある。

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映画評 「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」 [映画評]

しんちゃん映画の傑作といえば、
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』を挙げる人が多いだろう。
しんちゃん映画という枠を超え、アニメ映画史上に残る傑作と言っても過言ではないと思う。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』に泣かされた人も少なくないだろう。
そのほかの作品も、かなりの数を劇場で観た。
しかし、いつごろからだろうか、がっかりさせられることが増え、しんちゃん映画からは距離を置くようになった。

たまに、しんちゃん映画のレビューを見ると、異常な高得点をマークしていたりする。
「大人も楽しめる久しぶりの快作!」
などと書いてある。
ついに改心してくれたのか、と期待して観に行くとやっぱりがっかり。
そんなことが繰り返され、しんちゃん映画にはもう関わらないようにしている。
本作も観る気はなかったのだが、2時間空いた時間があり、そこにスポッと。
レビューはいつものように高得点。

正直、いい予感はまるでなく、不安しかなかったのだが、
それだけ目線を下げてもなおかつ肩を落とす結果となってしまった。
イケてないしんちゃん映画の典型のような作品。
突拍子もない危機、
スーパーマンのように活躍するしんちゃん、
奥のない設定、
いつもどおりの展開、
お約束の感動シーン。
スクリーンの中はワーワーワーワーやっているのだが、
私は眠くて眠くて仕方がなかった。
寝たらもったいない、
ここから面白くなる可能性だってゼロではない、
と懸命に自分に言い聞かせたのだが、さらに悲しさが募る展開に私の瞼の重みは増していった。

今回の映画も、それなりにヒットしているようだ。
しんちゃんのファンがこれでいいならば、まあいいのだろう。
「オトナ帝国」や「戦国」が奇跡であって、そのクラスの作品が続くはずはないのだし。
いや、そのクラスを求めているわけではなく、ちゃんとした映画であることを願っているだけなのだが、もうそうした期待をしていられる時期はとっくに過ぎた。
そう言い聞かせても、やはりがっかりはしたのだけれど。

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55歳125キロプロジェクト 誤算集 [55歳125キロプロジェクト]

2020年の個人的おバカ企画
「55歳過ぎの腰痛持ちが、125キロの速球を投げるプロジェクト」。
学生の頃すごかったわけでも全くなく、現在草野球をやっているわけでもなく、
あまつさえ腰痛まで抱えている55歳が、125キロという球速に挑戦した。

野球をやっていた人ならわかると思うが、125キロというとかなりの球速。
現役プレイヤーならともかく、
すごいポテンシャルがある人ならともかく、
もしくは若さに任せて投げられる人ならともかく、
特に鍛えてもいない腰痛持ちの55歳に出せる数字ではない。
普通なら。

しかし、試合で投げるわけではないので、スタミナもコントロールもいらないし、
ちまたのバッティングセンターのスピードガンにはかなりのばらつきがある。
さらに、3年前には123キロを出した実績もある。
もちろん、年を重ねてスピードを上げるということに難しさがあることは理解していたが、
じっくり体を作っていけばなんとかなるように思えた。
全く甘かったが。

結果、大甘のバッティングセンターの計測で120キロにとどまり、目標未達となったのだが、
この結果をいろいろな誤算とともに振り返ってみたい。

1 年齢的な衰え
 もともと鍛えているわけでもないので、52歳も55歳も変わらんだろうと思っていたが、それはさすがに甘かった。もっと早く気づけよ、ということだが。
 年齢的な衰えを超えるためには、一層の工夫が必要だったということだろう。最初から気づけよ、ということだが。

2 近くのバッティングセンターの閉店
 3駅くらい先にピッチングができるバッセンがあり、前回のチャレンジのときも勤め帰りにそこで投げた。
 あまり客もいないため、ゆっくり使えたので、フォームを固めるのに助かった。
 ここが、5月末で閉店。
 これが結構痛かった。

3 度重なる故障
 もともと腰痛持ちのチャレンジなので故障は織り込み済みなのだが、肩ひじにまで痛みが及んだのは誤算だった。
 だから無理するなって何度も言ったのに、と言われても反論の余地なし。

4 天候
 暑いのはいくら暑くてもいいのだが、7月の降り続く雨には困った。

5 コロナ
 今年やることについてはすべてそうだと思うが、もちろんコロナの影響もあった。
 でもまあ、これは言っても仕方がない。

6 コントロールがよくなった
 こちらはうれしい誤算というのか。
 妙に狙ったところに投げられるようになった。ストラックアウトでは、一定数以上当てると景品がもらえたりするのだが、やるたびにもらえる感じに。
 パーフェクトも出たりして。
 今回のチャレンジではコントロールは全く関係ないのだが、なぜやら。
perfect.jpg

またいつか球速チャレンジをする可能性もなくもないので、そのときの参考になるやも知れず、誤算集をまとめてみた。
つづめて言うと、もうちょっと頑張りが足らなかったということなのだが、
頑張れる体を作れなかった、ということでもある。

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映画評 「甘いお酒でうがい」 [映画評]

「甘いお酒でうがい」と言われても、そんな映画聞いたこともない、
という人が多いだろう。
幸いである。
聞いたことがなければ、観ようとも思わないだろうから。
私は、予告編を見て、「面白そう」と思ってしまった。
知らない方がいい、ということが世の中にはある。

日常を切り取った、ゆったりした映画であることは知っていた。
波乱万丈のストーリーがないこともわかっていた。
それにしても、である。
退屈、と言わざるを得ない。
虫の知らせか、事前にコーヒーを飲んで臨んだのだが、
その程度のカフェインでこの映画が連れてくる睡魔に対抗するのはしんどかった。

40代独身OLの日常が淡々と描かれる映画なのだが、
むぎゅう。
何も起こらない映画、というのも嫌いではないのだが、
何も残らない映画では観る側はキツイ。

脚本はシソンヌのじろうさん。
といっても、笑える要素はほぼなし。
ラストも、私としてはいただけなかった。
監督は大九明子さん。
「勝手にふるえてろ」はとても楽しめたのだが、本作は・・・。
脚本もやられたときに弾けられる方なのかもしれないので、のんさん主演の次回作に期待しよう。

主演は松雪泰子さん。
地味な役柄ではあるが、それにしてももう少し輝いてほしかった。
恋仲となる年下の男の子役に、清水尋也さん。
私の愛する映画「ちはやふる」でライバル校のキャプテンをしていた。
清水さんは、しっかり役割を果たしていた。

なにかいいところはないか、と探すと、この映画を観た多くの人が感じるであろうことだが、
助演の黒木華のはっちゃけぶり素敵だった。
おしとやかな役が多い黒木さんだが、今作で見せたコメディエンヌぶりは見事。
黒木さんが出てくるシーンだけはにやけた。

「甘いお酒でうがい」は、困った映画。
シソンヌさんの笑いも、
「勝手にふるえてろ」のひらめきも期待してはいけない。
昼食後に観に行くときっと意識を飛ばされる。

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ここのところで読んだ本 [読書記録]

ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。

「日本発 ロボットAI農業の凄い未来」 窪田 新之助
「何があってもだからよかった」 青木 擴憲
「アフターコロナ」
「企画書のつくり方、見せ方の技術」 藤村 正宏
「MMT」 井上 智洋
「18歳のビッグバン」 小林 春彦
「ダークサイド・スキル」 木村 尚敬
「初恋ソムリエ」 初野 晴
「今日から使えるワークショップアイデア帳」
「ポール・スローンの結果を出せるリーダーのイノベーション思考法」
「かみさまは中学1年生」 すみれ
「次世代に伝えたい日本人のこころ」
「すらすら読める風姿花伝」 林 望
「ティーンズ・エッジ・ロックンロール」 熊谷 達也
「インタビュー術!」 永江 朗
「ポリリズム」
「日本の少子高齢化対策はなぜ失敗したのか?」 山田 昌弘
「株完全ガイド 買って良い株ダメな株」
「世界一やさしい問題解決の教科書」 渡辺 健介
「世界一わかりやすい教える技術」 向後 千春
「子どもが増えた!明石市人口増・税収増の自治体経営」
「分かりやすい説明の技術」 藤沢 晃治
「深呼吸の必要」 長田 弘
「いのち愛づる姫」 中村 桂子、山崎 陽子
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」 ハリガン&スコット
「自分をいかして生きる」 西村 佳哲
「悲しみの秘儀」 若松 英輔
「宗教別おもてなしマニュアル」 島田 裕己
「ぼくらのバス」 大島 真寿美
「しあわせの黄色いバス」 あべ 美佳

「何があってもだからよかった」を書かれた青木擴憲さんは、紳士服チェーンのAOKIを一代で築き上げた方。波乱万丈の起業家の話には元気づけられる。

「アフターコロナ」は、日経BPによるムック本。6月頭の発行なので、情報が生々しい。これからのトレンド予想は外れることもあるだろうが、そのとき感じられていたこととして忘れないようにしたい。

あべ美佳さんの「しあわせの黄色いバス」は、新人バスガイドの奮闘を昭和の流行歌と絡めながら描いた短編小説集。ホワンと心があたたまる。

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「半沢直樹」は今回を有終の美としてほしい [ヨモヤ]

私事だが、滅多にドラマを見ない。
今年の7月から「半沢直樹」を見始めたが、
その前に見たドラマは2013年に放送された「半沢直樹」だった。
ちなみに、さらにその前に見たのは2008年に放送された「ルーキーズ」。
なぜ見ないのか?
時間がもったいないからである。
だって、評判のドラマを見ても、私にとってはちっとも面白くないんだもの。

そんなドラマが苦手な私だが、前回に引き続き今回の半沢も楽しく見た。
家族揃って、ワーワー言いながら。
作り手の熱や本気が伝わって引き込まれた。
テレビ関係の人が視聴率低迷の原因として、
「価値観が多様化してドラマが見られなくなった」
とよく言うがそうではなかった。
見てもらえるようなドラマを作っていなかったのだとはっきりした。

しかし、7年前に今回の内容が放送されていたらどうだっただろう。
おそらく、続編を見る気にはならなかったと思う。
今回のシリーズは、あまりいい意味ではなくマンガだった。
ありがちな展開、型にはまった人物設定、わかりやすいオチ。
役者の皆さんの大げさな演技は、
これはこれで十分楽しめたし、プロの力も伝わってきたが、
脚本や演出の弱さをカバーするもののようにも感じられた。

もちろん、前回が素晴らしすぎたのだろう。
今回はその遺産でギリギリ走り切った感じだった。

この流れで、もし続編を作ってしまうと、よくないことが起きる予感がする。
悪役はなんだかしらないがとにかくとことん悪役で、
存在もどんどんどんどん強大化して、
演技もセリフも大げさになって、
銀行員らしい仕事は全くしなくなって。

続編が作られ、前作に勝るとも劣らないムーブメントを起こした。
「半沢直樹」は、ドラマの世界で不滅の金字塔を打ち立てたと言っていいだろう。
もう十分だと思う。

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