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「トイ・ストーリー5」と言われても [映画評]

「トイ・ストーリー」が公開されたのは1995年のこと。
もう30年近くも前になるのが信じられない。
いつまでも色あせない傑作であり、
スティーブ・ジョブズ氏が経済界に復帰するきっかけとなったこともあり、
映画史に残る作品と言っても過言ではないと思う。

それだけの作品の後に作られた「トイ・ストーリー2」。
傑作のあとの続編が名作であったためしはほとんどなく、大きな期待はしなかった。
しかし、これが素晴らしかった。
2作目のジンクスを見事に覆した。

その後作られた「トイ・ストーリー3」。
完璧な続編のあとの3作目が面白いはずもなく、心配しかなかった。
しかし、これがまさかの傑作。
3連続の大成功は奇跡的。

そして、「トイ・ストーリー4」。
せっかくパーフェクトな3部作が完成したのに、4は蛇足だと思った。
しかし、不安に反して2も3も面白かったから、ひょっとして。
という期待もむなしく、「トイ・ストーリー4」は惨憺たる作品となってしまった。
ディズニーらしいハラハラドキドキはあったものの、
トイ・ストーリーらしさはどこへやら。
怒りを通り過ぎて悲しくなった。

ディズニーが決算説明会で
「私たちのアニメーションスタジオが『トイ・ストーリー』『アナと雪の女王』『ズートピア』という人気シリーズの最新作を準備中である」
と発表した。
「アナ雪」はいいとして、また「トイ・ストーリー」とは。

あの4を見せられて、5と言われても、期待のしようがない。
3までで終わっていたら、
映画史上最高のシリーズもの
と永遠に謳われ続けたかもしれないのに。
4がなかったらどんなにか素晴らしいシリーズだったのに。

トイ・ストーリーを愛していないなら、
映画を信じていないなら、
もう関わらないでほしいのだが。

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