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映画評 「シャイロックの子供たち」 [映画評]

「半沢直樹」などで知られる池井戸潤さんの小説が原作。
池井戸作品らしく、舞台は銀行。
弱い者たちの逆転劇が描かれる。
監督は、同じく池井戸作品の「空飛ぶタイヤ」を映画化された本木克英さん。

元銀行員である池井戸さんらしく、銀行の内側がリアルに描かれる。
一方、
「そんな奴はいないよ」
「いくらなんでも脇が甘すぎる」
と突っ込みたくなる場面も少なくない。
全体的にゆるいと言えばゆるい。

しかし、これはドキュメンタリーではなく娯楽作。
そう割り切れば、楽しく観ていられた。
傑作ではないし、それを狙ってもいないだろうけれど、
ちょうどいいといえばちょうどいい。

主演の阿部サダヲさんはどんな役でもこなされる。
本作でも何故だか惹きつけられる。
共演に、上戸彩さん、玉森裕太さん、柳葉敏郎さん、杉本哲太さん、佐々木蔵之介さん、佐藤隆太さん、柄本明さん、橋爪功さんなど。
柳葉さんと佐々木さんのせめぎ合いはなかなかよかったし、
橋爪さんの悪役はさすが。

オチも、なんだかモヤモヤしなくもない。
ただ、まあ、これはこれで。

半沢的な緊張感を求めなければ、
まあ、これはこれで。

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