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オリンピック精神とロシア [ヨモヤ]

IOC(国際オリンピック委員会)が、2024年夏季パリオリンピックに向けて、
ロシアの選手の個人としての出場を許可することを検討していくことを明らかにし、
賛否両論を巻き起こしている。

賛成する立場からは、
アスリートに罪はない、
政治とスポーツは切り離すべき、
という意見が出される。

反対する立場からは、
ウクライナ侵攻によりIOCがロシアの選手の出場を禁止したときから、
全く状況は変わっていないのに方針を変えるのはおかしい、
という意見が出される。

そもそもロシアの人々は、
オリンピックについて、
というか、
オリンピック精神についてどのように考えておられるのだろう。

2021年の東京オリンピック、
2022年の北京オリンピックの両方で、
ロシアは国としての参加を禁じられた。
組織的なドーピングが原因である。
一部の不心得な選手やコーチが手を染めたのではなく、
国家的に不正を働いたと認定されたことになる。
オリンピック精神はあるだろうか。

オリンピック休戦という国連決議がある。
オリンピック・パラリンピック期間中はたとえ戦争中であっても休戦することとし、
よしんば戦争を起こすことなどないように、
という国際的な取り決めである。
Wikipediaを見ると、この決議を破った事例が以下のとおり三つ掲載されている。
1 2008年北京オリンピック期間中にロシアがジョージアに侵攻
2 2014年ソチパラリンピック後の休戦期間中にロシアがクリミア半島を併合
3 2022年北京オリンピック後の休戦期間中にロシアがウクライナに侵攻
決議が破られた3回はいずれもロシアであったことがわかる。
オリンピック精神はあるだろうか。

オリンピックという目標を取り上げられたら、
選手は本当に気の毒である。
しかし、ロシアはオリンピックを大切にしているだろうか。
オリンピック精神を尊重する気持ちはあるだろうか。
ないのだとしたら、参加することに意味があるとは思えないのだが。

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