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啓発で投票率は上がるか [ヨモヤ]

現職と新人の3人による争いとなった埼玉県知事選挙は、
大野元裕氏が2回目の当選を果たした。

この結果は事前の予想どおりであり、
驚きの要素はどこにもない。
むしろ全国紙やネットで大きく取り上げられているのは、その投票率である。

今回の埼玉知事選挙の投票率は23.76%。
これは埼玉県知事選挙で最低であっただけではなく、
全国のこれまでの知事選挙をひっくるめて過去最低となってしまった。

この結果を受け、ネットでは、
「投票率の最低ラインを設定してはどうか」
「4人に3人が棄権している選挙って、民主主義なのか」
「何のための選挙権?」
など、いろいろな声が上がっているようだ。

残念ながら、埼玉県知事選挙の投票率が低いのは今回に限ったことではない。
これまでの知事選挙の投票率、歴代ワースト5位のうち、
埼玉県は1位、3位、5位を占めていたのである。

埼玉県も手をこまねいていたわけではない。
相当な危機感を持っていたはずである。
その結果打ち出されたキャンペーンが、
「8・6来てー♪(ハローキテー)」

投開票日が8月6日であることに合わせ、
サンリオの人気キャラクターであるキティちゃんが、
と呼びかけるキャンペーンを展開していたのである。

ベタなダジャレであるが、
なかなかうまくはまっている。
そもそもキティちゃんを使う当たり、お堅いイメージのある選管としては思い切った感がある。

しかし、結果は前述のとおりである。
啓発の頑張りと投票率は残念ながらリンクしなかった。
啓発に力を入れていなかったらもっと低かったかもしれない、
という意見もあるかもしれないが、
さすがに過去最低の投票率となってしまっているだけに、その意見に力はない。

当然ながら、
投票率が上がるかどうかは、
選挙が盛り上がるかどうかにかかっている。
啓発には限界がある。
だから啓発をやめた方がいい、
とはならないにしても、
啓発に費用をかけることの意味は、
改めて問い直されてもいいと思う。

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