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映画評 「リボルバー・リリー」 [映画評]

主演に、今をときめく綾瀬はるかさんを迎え、
共演陣に、長谷川博己さん、豊川悦司さん、阿部サダヲさん、野村萬斎さん、清水尋也さん、佐藤二朗さん、
シシド・カフカさん、古川琴音さんを配し、
監督に、「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督を迎える。
2023年夏映画の柱の一つとして、外せない布陣を組んでいるように思える。
しかし、映画はあれまあ。

なんというか、いいところが見当たらない。
綾瀬さんはお綺麗だが、
その姿を見るだけならCMを眺めていればいい。
売り物であろうアクションシーンはなんということもなく、
ストーリーに至ってはハラホロヒレハレ。
懸命にほめるところを探そうとしても、いいところが見当たらない。

いろいろなシーンを頭に浮かべると、
よくなかった点はいくらでも湧いてくるのだが、
いいところが見当たらない。

設定としては、
綾瀬さんは、諜報機関で訓練を受け、そのなかの最高傑作と言われる存在であり、
57人を殺したとされ、リボルバーを愛用している。
正直、よくあるパターン。
アニメの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も似たような設定だが、
エヴァーガーデンの方がずっと興味深い。
女性のアクションという点では、
近年「ベイビーわるきゅーれ」という映画が評判を取ったが、
ベイビーのアクションと比較するとリリーは全くイケてない。

役者陣では、古川琴音さんが、馬鹿馬鹿しい役ながら、
印象的な演技を披露されていた。
そこがわずかな救いの一つ。

「リボルバー・リリー」は、なんでこういうことになっちゃうの、的な作品。
日本映画らしいといえば、実に日本映画らしいのだが。

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