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野球のU18W杯 今度こそ優勝を [ヨモヤ]

台湾で行われている18歳以下の野球のワールドカップ第31回WBSC U18W杯で、
日本が決勝進出を決めた。
日本の決勝進出は2015年の第27回大会以来、8年ぶりのこと。

野球の世界ランクで日本は1位を保ち続けている。
WBCの優勝が記憶に新しいが、
各世代で満遍なく強さを誇っていると言っていい。

そんななか、苦戦を続けて来たのがU18W杯。
過去30回の優勝国の内訳は以下のとおり。

1位 キューバ 11回
2位 アメリカ 10回
3位 韓国   5回
4位 台湾   3回
5位 カナダ  1回

世界で最も高校野球に人気のある国である日本が、
一度も優勝していない。
原因は、
甲子園で疲れ切る、
甲子園不出場組はブランクが長過ぎる、
合同練習の期間が少な過ぎる、
木のバットに慣れていない、
など、いろいろ考えられるが、
ここまでの苦戦はちょっと不思議である。

今年の日本チームは、正直なところ注目度が低かった。
大谷や清宮クラスの大物が不在であり、
中心となる投手もはっきりしなかったので、
これまでの傾向も踏まえると苦戦必至と思われた。
下馬評を覆しての活躍は、
明徳義塾の馬淵史郎監督の手腕に加え、
甲子園不出場組からの適切な選手招集が大きい。

決勝の相手は地元・台湾。
台湾のファンの熱狂ぶりはすさまじく、
当日は完全アウェーになることは確実だが、
たくましい選手の多い今年のチームなら、
乗り越えてくれるのではないか。

初の優勝を祈る。
頑張れ!
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映画評 「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」 [映画評]

駄目だ、こりゃ。

邦画が好きで、邦画ばかりを観ている。
その多くがハズレだから、空振りには慣れている。
しかし、本作はそれにしてもひどい。

5月に公開された「おとななじみ」で、初めて「りんくま」こと久間田琳加さんの演技を観た。
その作品で久間田さんは役にしっかりはまっていて、もっと彼女で青春ものを観たいと思った。
本作に足を運んだのも、久間田さんを観たかったから。
役柄を演じ切れていたかというとなんとも言えないが、可憐さは十分に味わえた。

が、いかに久間田さんが可憐でも、映画自体はどうにもならない。
ここまでハラホロヒレハレなものは、年間でもそうあるかないか。

エピソードはブツ切れで、
何かの間違いのように放りっぱなし。
最初は呆れながら観ていたが、
終盤はもう笑うしかない。

いやしかし、それにしてもひど過ぎないか。
何人ものプロが関わって、
金を取って、
劇場公開して、
これはいくらなんでも。

仕方がない、何本も公開されている映画の中から、
わざわざ本作を選んだのは私なのだから。

監督は、「美しい彼」の酒井麻衣監督。
劇場版の「美しい彼」は大ヒットしたが、私は機会を逃して未見である。
本作を観る限り、それは取り返しのつかないことではなさそうだ。
監督はこの出来栄えで「よし」とされているのだろうか。
そうだとしたら、肝が太い、太過ぎる。

主演の白岩瑠姫さんに特に印象はない。
私の大好きな映画「殺さない彼と死なない彼女」に出演されていた箭内夢菜さんが、久間田さんの親友役。
取ってつけたような位置づけだったが、元気な姿を観られてよかった。

「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」はヤバい作品。
全くいい意味ではなく、ヤバい。

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ポストシーズンでの活躍もありそうなオリオールズの藤浪 [ヨモヤ]

オリオールズの藤浪が、エンゼルス戦の延長10回に登板。
無死二塁から始まるタイブレークを3者凡退に封じ、2セーブ目を挙げた。

所属するオリオールズは、アメリカンリーグ東地区に属している。
ア・リーグの東地区といえば、笑ってしまうほど超ハイレベルな地区。
最下位のヤンキースの勝率がちょうど5割というのだからすごい。

オリオールズはそのなかで首位を走っている。
選手たちはしびれる日々を過ごしているだろうが、
藤浪もそのなかで戦力として活躍している。

藤浪のメジャー1年目は、アスレチックスのユニフォームで始まった。
しかし、ストライクが入らず、ランナーを溜めて長打、
という典型的な悪い藤浪が出て、メタメタな成績だった。
ただし、徐々によくなっていく傾向も見られ、
これは2年目以降が楽しみだとも思えた。

その矢先、オリオールズへトレード。
アスレチックスは、シーズン100敗をはるかに超えるペースで負け続けており、
他チームから引きがあれば積極的に応える態勢だったのだろうが、
それにしても1年目の選手をあっさり出してしまうのはメジャー流といえばメジャー流。

藤浪にしてみれば、
チームが変わって新しい気持ちになれるし、
ダントツ最下位チームから優勝を争っているチームに移れるのも有難い話。
このトレードは、運と言えば運だが、
そこでチャンスをつかんでいるのは藤浪の力のなせる業。

この調子ならオリオールズはポストシーズンに進出するだろう。
そしてひょっとしたら藤浪がキーマン的な存在になるかもしれない。
そこで勝利やセーブを上げてもしたら、
実に痛快な逆転劇である。

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廃刊が残念だった雑誌と言えば [ヨモヤ]

9月3日付、日本経済新聞日曜版、NIKKEIプラス1の恒例「何でもランキング」。
今回は、「もう一度読みたい あの名雑誌」だった。
ベスト10は以下のとおり。

1位 ぴあ
2位 宝島
3位 ロードショー
4位 FOCUS
5位 Hot-Dog PRESS
6位 週刊朝日
7位 主婦の友
8位 FMfan
9位 ダカーポ
10位 BIG tomorrow

「何でもランキング」には、「え?そう?」と突っ込みたくなる回があるが、
今回は概ね納得のランキング。

かつて、映画ファン、演劇ファンにとって「ぴあ」は必需品だった。
読者の投稿によって成り立っている「はみだしYOUとPIA」を読むのも楽しみだった。
創刊に至る経緯などを描いた「『ぴあ』の時代」という本もおススメ。

「FOCUS」が起こしたセンセーションは、今の文春どころではなかった。
たけし事件がターニングポイント。

「FMfan」にもお世話になった。
気になる曲は、とりあえず「エアチェック」するしかなかったから。
「FMステーション」と見比べながら。

「ダカーポ」はセンスの良さが漂う雑誌。
持っているだけで「イケてる」感じになった。

今回のランキングには、
「平凡パンチ」や「GORO」といった、お色気系雑誌は含まれていなかったが、
これらの廃刊が残念だった人も少なくないだろう。

かねてから「雑誌が売れない」と言われ続けてきたが、
近年のスマホ普及で逆風はますます強くなっている。
スマホの方が情報の鮮度がいいし、
尖がった意見も読める。
ただし、雑誌を買えば手元に置いておいて、いつでもパラパラ眺められる。
雑誌にとって厳しい時代は続くが、
読む価値があるものを届け続けることしかないのだろう。

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簡単ではない自治体ネーミング・ライツ [公会計]

山梨県市川三郷町が募集した町施設11か所のネーミング・ライツのスポンサーが集まらず、応募企業がないまま8月末までの募集期間が終了した、
とのニュースがあった。
町は募集期間を延長し、引き続きスポンサーを求めるようだ。

ネーミング・ライツとは、日本語で言えば命名権のことで、
施設やキャラクター、イベントなどに対して名前を付けることができる権利のことを言う。
最も有名なのは「味の素スタジアム」、通称「味スタ」だろうか。
味スタのように定着するのが理想的だが、
プロ野球の楽天や西武の本拠地のようにころころスポンサー企業が変わるケースも見られる。

町のホームページを見ると、命名権のスポンサーを募集しているのは、
「生涯学習センター(ifセンター)」
「地場産業会館(印章資料館)」
「市川手漉き和紙 夢工房」
「歌舞伎文化公園」
「富士見ふれあいの森公園」
「大門碑林公園」
「市川大門総合グラウンド」
「富士見スポーツ公園野球場」
「三珠農村広場」
「ニードスポーツセンター」
「つむぎの湯」
の11施設。
なかなかよさそうなラインナップに思えるが、記事によれば、
“募集対象の中には、官製談合事件の舞台になった「生涯学習センター」や、年間の利用者数が数百人にとどまる「市川手漉き和紙 夢工房」など、必ずしも宣伝効果が明確でないケースもある。”
とのことである。
ふむ。

応募がなかったことについて、町は「十分に制度が認知されていなかったのではないか」と分析しているようだ。
記事にも経営者男性の言葉として、「スポンサーを募集していることさえ知らなかった」とのコメントが掲載されている。

町が分析しているように認知不足も理由のひとつなのだと思うが、
認知が進めば応募が増えるかというとそういうことでもないような気がする。。

まず、企業側の負担として、
同町の場合、ネーミング・ライツ料は、施設に応じて年額50万~100万円とされているが、
企業が支払わなければならないのはこれだけではない。
今回のケースだけではないが、
愛称を付した施設の案内看板の表示の変更に係る費用及び契約の期間の満了又は命名権の取消しに伴って原状回復に必要となる費用も命名権者が負担することとなる。
こちらの負担が結構大きい。

また、費用対効果の問題もある。
ネーミング・ライツ料と施設の表示変更費用を合わせて200万円かかったとして、
売上が200万円増えただけでは十分ではない。
利益が200万円増えなければ効果があったとは言えないと考えると、これはなかなか高いハードルかもしれない。
もちろん、知名度が上がるという効果はあるだろうけれど。

その他、募集している施設と企業イメージのマッチングが難しいケースもあるだろうし、
撤退することになった場合のイメージダウンを恐れる面もあるだろう。

自治体の施設は、
プロ野球のフランチャイズがある球場や大規模なコンサートが行われる体育館などと比べると、
利用者は少ないし、知名度も低いケースがほとんどである。
そのなかでいかに興味を持ってもらうか。
価値を見出してもらうか。
なかなかに難問である。

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映画評 「春に散る」 [映画評]

老トレーナーが若い才能に出会い、チャンピオンを目指す。
行く手を阻むのは、恵まれた境遇にいる天才ボクサー。
深刻な故障にも見舞われて・・・。

ボクシング映画が好きで、
公開されれば基本観に行くが、
本作の設定はボクシング映画ファンでなくても既視感満載。
ひょっとしたらパロディかと思えるほど。
パロディでないのだとしたら、これまでの類似作品を大きく超えてもらいたいが、
そこまでの作品にはならず。

ボクシング映画といえば、誰しもが「ロッキー」を思い浮かべると思うけれど、
この何十年も前の作品に、
トレーニングシーンも試合のシーンも、
圧倒的に負けているのが悲しい。
邦画と洋画の違い、というより、本気度の違いだと思う。
予算の問題では全然ない。

老トレーナーに佐藤浩市さん。
佐藤さんがどうこうではなく、
この元ボクサー、何しに日本に帰って来たんだろうという「?」マークが浮かびっぱなしだった。

横浜流星さんの頑張りが映画に説得力を与えていた。
役柄はちょっと陳腐だったが。

脇を固める山口智子さんの役も、橋本環奈さんの役も、窪田正孝さんの役も、
揃いも揃って掘り下げ不足。
もったいない。

監督は瀬々敬久さん。
ベテラン監督で、しっかりした絵を見せてくださったが、
2020年の「糸」には遠く及ばず。

「春に散る」は、どうしてこうなっちゃうの的な映画。
普通にやれば燃える映画になりそうなものなのに。

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ここのところで読んだ30冊 [読書記録]

ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。

「ウクライナ戦争をどう終わらせるか」 東 大作
「幸せのメカニズム」 前野 隆司
「その島のひとたちは、ひとの話を聞かない」 森川 すいめい
「まぼろんのパン屋」 松宮 宏
「八月のひかり」 中島 信子
「わたし、定時で帰ります。」 朱野 帰子
「定年後7年目のリアル」 勢古 浩爾
「希望の一滴」 中村 哲
「ウクライナ戦争」 小泉 悠
「石原莞爾 アメリカが一番恐れた軍師」 早瀬 利之
「官邸官僚が本音で語る 権力の使い方」
「かげろう日記」 吉村 達也
「世界一わかりやすい金利の本」 上野 泰也
「短歌と俳句の五十番勝負」 穂村 弘/堀本 裕樹
「歴史とは何か」 E.H.カー
「マドンナジャパン 光のつかみ方」 長谷川 晶一
「食虫植物」 福島 健児
「事務次官という謎」 岸 宣仁
「史的システムとしての資本主義」 ウォーラ―スティン
「十二人の死にたい子どもたち」 沖方 丁
「帝国主義論」 レーニン
「ファシリテーターの道具箱」 森 時彦
「生き心地の良い町」 岡 檀
「地理学で読み解く流通と消費」 土屋 純
「生産性」 森川 正之
「うまくいっている人の考え方」 ジェリー・ミンチントン
「東京 わざわざ行きたい街の本屋さん」 和氣 正平
「給料が上がらないのは、円安のせいですか?」 永濱 利廣
「改革者」 山中 若樹
「名古屋円頓寺商店街の奇跡」 山口 あゆみ
「暮らしやすさの都市戦略」 保坂 展人

「短歌と俳句の五十番勝負」は、穂村弘が短歌で、堀本裕樹が俳句で戦う。もちろん、優劣をつけるものではないのだが、それぞれのアプローチが興味深い。

E.H.カーさんの「歴史とは何か」は、歴史の見方について示唆をくれる一冊。何が起きた、誰が何をした、というのは客観的な事実に過ぎず、それをどう伝えるかによって歴史になっていく。

岡檀さんの「生き心地の良い町」は、自殺率が少ない町を研究した本。フィールドワークの結果として導き出される結論に頷かされる。

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夏の甲子園で印象的だった試合と言えば 「鳥栖工業 対 富山商業」 [ヨモヤ]

All About NEWSが
「『2023年夏の甲子園』で印象的だった試合ランキング」
という記事を公開している。
インターネット調査で回答者は202人ということなので、統計的な信頼性はイマイチだが、
上位4位までの試合は以下のとおり。

1位 決勝:慶應義塾 対 仙台育英
2位 準々決勝:仙台育英 対 花巻東
3位 準々決勝:慶應義塾 対 沖縄尚学
4位 3回戦:仙台育英 対 履正社

私は、それほど多くの試合を見られたわけではないが、
選ばせていただけるのなら
1回戦:鳥栖工業 対 富山商業
を挙げたい。
タイブレークにもつれ込み、延長12回、鳥栖工業が3-2でサヨナラ勝ちした試合である。

はじめは、佐賀県代表対富山県代表ということもあり、
地味な試合になるんじゃないかと予想していた。
それがイニングを追うごとに引き込まれた。

両チームとも、投手が素晴らしく、
それを盛り立てる守備陣も見事だった。
富山商業の二遊間が「アライバ」を完成させて盛り上がったが、
ほかにもファインプレーが続出した。

鳥栖工業の松延兄弟は、
捕手の兄が晶音(あぎと)、投手の弟が響(ひびき)ということで、
「仮面ライダーバッテリー」と呼ばれて話題になっていた。
出オチ感のある二人なのかと思ったら、野球の実力もすごかった。
一年生の響は、140キロ中盤の速球を投げ込んでいて、
来年以降注目の存在になる。

静かな序盤から、
中盤の守り合い、
後半の攻め合い、
と試合展開も絵に描いたようだった。
一投一打に、高校野球の面白さ、凄さが凝縮されていた。
何年か経っても、
「あの試合、よかったよなあ」
と振り返ることができる、
見たことを誇ることができる、
そんな素敵な試合だった。

※高校野球芸人として知られるかみじょうたけしさんも同感だったようで、こちらで熱く語っておられる。
https://www.youtube.com/watch?v=WMZLALtpiHg

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映画評 「Gメン」 [映画評]

最初から最後までハチャメチャな映画。
中途半端にハチャメチャではなく徹頭徹尾ハチャメチャで、
これはこれであり。

そもそも高校生の設定なのに、主演の岸優太さんはじめ、竜星涼さん、矢本悠馬さんといった出演者が二十代後半から三十を超えている。
りんたろー。さんに至っては37歳。
でも、ちゃんとした学生映画ではないのだから別にいい。

ここ数年、夏と言うとヤンキー映画が公開され、
結構ヒットする。
「今日から俺は!!」とか、「東京リベンジャーズ」とか。
本作もその系譜だろうか。
友情や恋がありつつ、勧善懲悪でスカッとする。
コメディ要素が強いのも共通点だろうか。

本作の場合、ストーリーは特にどうでもよく、
その場その場のワチャワチャと俳優さんの怪演を楽しむ映画。
岸優太さんは結構役にはまっていた。
矢本悠馬さんは弾けていた。
高良健吾さん、田中圭さんまで絡んでくるのにはちょっと驚いた。

女優陣も頑張る。
私の大好きな映画「ハケンアニメ!」でいい味を出していた小野花梨さんが、本作ではお下劣キャラで参戦。
同じく「ハケンアニメ!」で主役を張っていた吉岡里帆さんも、吹っ切った演技で盛り上げてくださる。
吉岡さんパートが一番面白かった。
これまた私の大好きな映画「殺さない彼と死なない彼女」で地味子を演じた恒松祐里さんが、今回は暴走族役。
またよき哉。

「Gメン」はハチャメチャだけで押し通す映画。
こういう映画ばかりになったらそれはそれで困るが、
本作は本作で、
邦画の生き残り方としてアリだと思う。

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