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大臣にはその道のNo.1の人になってほしいと望むのは荒唐無稽ですか? [ヨモヤ]

9月23日付の日本経済新聞マーケット総合面のコラム「大機小機」に、
「安倍晋三回顧録」の以下の言葉が紹介されている。
『政策通で答弁が安定している、資金面も極めてクリーンだという人だけで人事を回していたら、限られたメンバーばかりを登用することになる。それでは党内が持ちません』

この言葉を受けてコラムの筆者は、
「つまり答弁が不確かで、資金面で怪しいことがある人でも、当選回数を重ねれば閣僚になるチャンスを提供しなければならないらしいのだ」
と書いている。

岸田政権が内閣改造を行ったが、支持率上昇にはつながっていない。
こうなることは岸田総理も織り込み済みだっただろう。
支持率が上がるような人を入れていないのだから。

大臣は、その分野で一番偉い人である。
日本で一番偉い人である。
一番偉い人には、その分野に秀でた人であってほしい。
それを望むのが無理筋とは思わない。
荒唐無稽であるはずがない。

他国を見ると、
台湾のオードリー・タンさんは、2016年、台湾の蔡英文政権において35歳で入閣された。
コロナ禍で大活躍されて一躍注目されたが、
そもそもITに秀でた人を登用していたことが活かされた格好である。
アメリカのイエレン財務長官は、
学者からFRBの議長になり、その後政権入りした。
こんな例はいくらでもあるだろう。

岸田政権がどうではなく、歴代の日本の内閣を見ると、
「いやはや、余裕あるなあ」
と思えてしまう。
この国の置かれた状況を危機的と認識しているのなら、
派閥も当選回数も考えていられないはずだ。
とにかく、その道のスペシャリストを選ぶだろう。
そうなっていないということは、余裕がいくらでもあるということなのだろう。
めでたいことである。
そうこうしているうちに、国際的な地位はズルズル下がっているのだけれど。

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