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映画評 「こんにちは、母さん」 [映画評]

日本を代表する映画監督の一人である山田洋次監督。
御年91歳。
「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」
「男はつらいよ お帰り 寅さん」
「キネマの神様」
といった近年の作品が今一つというより今二つ、今三つ。
だから今作も大きな期待はしていなかった。

しかし、これがなかなかよかった。

下町を舞台とした人情もので、
喜劇的要素もふんだんに、
といういつもの山田監督作品。
スカイツリーのある風景がポツポツと差し込まれるのも既視感たっぷり。
大人のほろ苦い恋も、寅さんでおなじみの定番。

出演者の演技も、わざとらしいと言いたくなるほどわかりやすいもの。
ワーワーばたばたとにぎやかなこと。
それがなぜか本作では嫌でなかった。

主演の吉永小百合さんは、可愛らしい役。
それが似合ってしまう。
大泉洋さんが、吉永さんの息子役。
何をやってもはまる大泉さんだが、喜劇的な本作ではなおさら本領発揮。
大泉さんの娘役に永野芽郁さん。
何故かへソ出しの服装。

突っ込みどころ満載のわかりやすい展開で、
オチも予想どおり。
本作では、それでいいと思えた。
山田監督の演出の妙なのだろうか。
大泉さんの魅力なのだろうか。
吉永さんの魔力なのだろうか。

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