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映画評 「ゴジラ−1.0」 その1 ~ またもや誕生 いいゴジラ映画 ~ [映画評]

11月3日は「ゴジラの日」らしい。
1954年のこの日に怪獣映画「ゴジラ」の第1作が封切られたことによる。
1954年と言えば、戦争が終わってからまだ10年経っていない。
当時の映画人のたくましさを感じる。

今やゴジラは、世界的なビッグネーム。
ハリウッド版ゴジラも定期的に作られるようになっている。
しかし、本家としては負けたくないところである。

2016年に庵野秀明さんの脚本、樋口真嗣さんの脚本で撮られた「シン・ゴジラ」が大ヒットし、
かつ作品としての評価も高かった。
それに続く作品を撮るのにはかなりのプレッシャーもあったと思う。
2023年11月3日のゴジラの日に公開された「ゴジラ−1.0」の脚本・監督を務められた山崎貴さんは、見事にそれを跳ね返された。

ゴジラらしい強さ、怖さ、
それに立ち向かう人間の勇気、知恵、
庶民のたくましさ。
それらを兼ね備えた、ゴジラ映画らしいゴジラ映画が誕生した。

映画館から出て来る人たちを見ていたら、
子どもたちは「怖かった~」と興奮気味で、
大人たちはそれまでのゴジラ映画を重ね合わせて感慨深げだった。
映画を観た喜びが伝わってきた。

突っ込みどころも少なくない。
予定調和が過ぎるところもある。
しかし、本作に関しては欠点をあげつらうより、
いいゴジラ映画が生まれたこと、
日本映画の底力が見えたことを喜びたい。

いいゴジラだった。

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