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健闘称えつつあえて中島監督の采配に一言、二言 ~ オリックスの日本シリーズ敗退に思う ~ [経済を眺める楽しみ]

59年ぶりの“関西対決”となった今年の日本シリーズ。
阪神が激戦を勝ち抜き、38年ぶり2度目の日本一となった。

私はパ・リーグファンとしてオリックスを応援し、
また予想でもオリックス有利とした。
勝ち負け以上に、熱戦になることを願っていたので、7戦までもつれたことはよかった。
両軍の健闘を称えたい。

オリックスにとっては、万全の戦力とは言い難い状況でのシリーズとなったのがきつかった。
打の主力である頓宮と杉本が故障を抱え、
投げる方でも、シリーズ中に山崎颯一郎に不安が発生した。
なにより、防御率1.61の超新星・山下舜平大が離脱したのは残念だった。
その状況で見事に戦った。

勝負は時の運。
負けることもある。
敗因となったプレーをした選手を責めることは避けたい。
しかし、あのときの采配がどうだったかを語るのも野球を観る楽しみの一つでもある。
繰り言のようになってしまうが、振り返ってみたい。

7戦まで戦った今年のシリーズだが、終盤まで競った展開になったのは甲子園での3試合のみ。
その他の試合は、少なくともスコア的には差がついてしまった。
その3試合中、オリックスが負けた2試合については、勝機も十分にあった。

まず、阪神がサヨナラ勝ちした第4戦。
これは中島監督がもっと点差がついてもおかしくなかった、
と振り返るくらいオリックスが防戦に追われた試合だった。
しかし、であれば逆に思い切った采配を振るうこともできたのではないか。
同点で迎えた8回。
ワンアウト1、3塁の場面。
代打で出たT-岡田の代打安達に打たせて凡退したシーンがあったが、
スクイズの手はなかったか。

最終回、抑えの平野を温存したこと、
制球に苦しんでいるワゲスパックに満塁策を指示したことも疑問だった。

第5戦の采配ミスは誰もが指摘するところだろう。
2-0で勝っている8回、そこまで無失点ピッチングを続けていた田嶋を交代させた。
それ自体は別に悪くないと思う。
継投で勝ってきたチームだし、そういうスタイルでやって来たのだから。
しかし、不安が発生したとされる山崎颯一郎を使ったのはどうしたか。
宇田川は連投で投げられないのかと思いきや、ピンチが拡大してからスイッチ。
投げられるのなら、イニングの頭から行かせるべきだった。

シーズンを3連覇した中島監督の手腕は素晴らしい。
一方、3年連続の日本シリーズで1度しか日本一になれていないのも事実である。
そして、その負けの中には、「あれ?」という采配も少なくなかった。
力負けではないだけに残念。
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