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「翔んで埼玉」が見せてくれる映画の力 [映画評]

映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が、11月23日公開された。
大ヒットした前作に続く続編だが、
埼玉をディスる内容から
「埼玉の皆様、続編作ってゴメンなさい」
と頭を下げる体で上映されている。

さすがに2回目となると埼玉でも
そんなにウケない、
とか、
飽きられる、
という状況になるかと思いきや、前作以上の大いなる盛り上がりを見せている。
さらに今回は私の出身地である滋賀といったマイナー県も巻き込み、
馬鹿馬鹿しさとムーブメントがスケールアップしている。

舞台挨拶では出演者たちが、
「埼玉では一つの映画館で20回まわしをしていると聞いて驚いた」
「滋賀には23回まわしの映画館があるそうで…。」
と話したようだが、それだけ待望されているということだろう。

実際、私のよく行く埼玉県内の映画館も、
23日の公開初日は1回目、2回目の上映が満員札止めになっていた。
そんなこと滅多にない。
少しでも早く観たい、という気持ちの表れであろう。
埼玉新聞に取り上げられていたMOVIXさいたまの支配人さんは
「予約数が多く、異常なほどの盛り上がり。前作の観客動員数を超える歴史的な数字になりそう」
とおっしゃったそうだ。
きっと滋賀県、和歌山県も盛り上がっているだろう。

公表された数字で言えば、
前作「翔んで埼玉」と比べて164.5%、
今回物語の舞台となる関西エリア(2府4県)では330%を記録しているという。
いやはや。

映画館には、子どもからお年寄りまで、いろいろな層の方がおられた。
映画が始まる前は、なんとなく落ち着かないザワザワした感じが広がり、
上映中は、失礼ながら他愛のないギャグに声を出して笑っておられた。
娯楽としての映画の力を見せてもらった感じである。

このヒットは、各県の知事を巻き込んだプロモーションの勝利とも言える。
やりようによっては、まだまだ映画には社会を動かす可能性があると知らせてくれてもいるようだ。

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