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岸田総理のリーダーシップ [ヨモヤ]

岸田内閣の支持率が低迷している。
各種世論調査で「発足以来最低」の数字となり、
30%を割るものも出ている。

支持率が伸びない原因にはいろいろ挙げられているが、
リーダーシップが足りないという声も少なくない。
このことについては身内からも心配されている状況で、
自民党の世耕参議院幹事長も国会の代表質問において、
「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないでしょうか。」
と述べられた。

さらに世耕議員は、
「私が現段階で考えているリーダー像は、『決断し、その内容をわかりやすい言葉で伝えて、人を動かし、そしてその結果について責任を取る』という姿です。
しかし残念ながら、現状において、岸田総理の『決断』と『言葉』については、いくばくかの弱さを感じざるを得ません。」
と続けられた。

マスコミに引っ張りだこの経済学者である成田悠輔さんは、
「(岸田総理は)元々は“リーダーシップを見せないリーダーシップ”というスタイルを意識的にとっていたと思う。
熱い言葉を発しない、感情をあらわにしない、どんなに嫌味を言われても批判を言われても棒読みスタイルを崩さない。
これは凄いことで、普通の人にはできない」
「ただそのスタイルがおそらく賞味期限切れになりつつあるのかなという気がする」
と語られている。

長期政権を築いた安倍元総理は、「安倍一強」という状況を生み出し、
「忖度」という言葉が広まるなど強い影響力を誇られた。
継いだ菅元総理は、延期となった東京五輪・パラリンピックを開催するなど、懸案となっていた事項を実行に移し、
剛腕というイメージがあった。

岸田総理は、安倍元総理、菅元総理のアンチテーゼとなろうとされた面もあっただろうし、
それを期待された向きもあったと思う。
「聞く力」を前面に出されたのも、そのためだろう。
しかし現状の支持率や、身内からの反応を見ると、
そのリーダーシップの手法が功を奏しているとは言えそうもない。

人にはそれぞれ個性があり、
らしくないことをやっても続かないし、多くの場合は見透かされる。
岸田総理もよくおっしゃることだが、支持率に一喜一憂してスタイルを変える必要はないのだと思う。
かといって、今のままでは国民が一丸となれそうな感じはしない。

言うまでもなく、総理大臣は国のリーダーである。
今は厳しい状況だが、いずれ国民をまとめてくださるのだと信じたい。
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