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ライザップのあしたはどうなる [ヨモヤ]

ここ1年ほどで、そこらじゅうの駅前に
「chocoZAP」ができた。
雨後の筍、という表現があるが、まさにそんな具合。
どんどん作り、それに沿って会員数も増加。
早くも100万人を突破したのだという。

しかし、だからといって経営が順風満帆かと言えば、そうでもない。
RIZAPグループが発表した2023年4〜9月期連結決算は、
最終損益が75億円の赤字であった。
chocoZAPをバンバン作っているので、そのための投資が重荷となっている。
会員数が増えているものの、広告宣伝費もかさんでいるようだ。

もちろん、初期投資で赤字が膨らむのはある程度織り込み済みだろう。
目一杯店舗を広げ、
潤沢な会員を抱え、固定的な収入が継続して入ってくるようになれば、
安定的な経営につながるとの目算があることと思う。
ただ、それも思惑通りに行けばの話である。

近年、RIZAPグループは赤字決算が相次いでいる。
赤字が資本を食いつぶし、
9月末の自己資本比率は7.7%となっている。
自己資本比率は高ければ高いほどいいというものでもないと思うが、
それにしても一桁というのは赤信号に近い。

chocoZAPという新たな業態は起死回生になり得るが、
結果にコミットしてきたこれまでのやり方の真逆でもあり、
トータルとしてどうなのか、予断を許さない。

首都圏では、
駅という駅にchocoZAPができている。
これだけ出店できるということは景気がいいのだろうと考えるのが一般的だが、
必ずしもそうではない。
むしろ背水の陣にも見える。
吉と出るか凶と出るか、
結果が出るのはもう少し先のことになる。

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