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憲法について考える [ヨモヤ]

今年は、
改元、御即位、10連休、
という特別な年であり、そのためあまり議論が盛り上がらなかったが、
5月3日は憲法記念日であり、憲法について考えたい日でもある。
何日か過ぎてしまったが、改めて。

憲法について考えるときに、
「はて?」
と思わせられるのは、
「とにかく憲法を改正すべきではない」
という方が少なからずおられることである。
どんなものでも、時が経てば変わっていかなければならないものだと思う。
それを変えてはいけないというのは、一体どういうことなのだろう。
ましてや現行の憲法は、
何十年も前に、
アメリカ占領下において、
アメリカ主導によって作られたものである。
「どんな作られ方であろうが、いいものはいい」
と開き直るのはありだと思うが、見直しさえすべきではないというのは全く理解ができない。

どこの条文をどのように変えるか、
ということにはいろいろな意見があるだろうし、あって当然である。
しかし、改正そのものについて「絶対反対」と考えてしまうのは、建設的ではないと思う。

憲法改正というと、一直線に9条に行ってしまうのも残念である。
重要な条文であり、焦点が当たるのも理解できるが、
そこだけが注目されるのはどうだろう。
若しくは、そこだけに注目してもらいたい方々がおられるのだろうか。
そうすれば、憲法改正が遠のくからという理由で。

9条の他にも、教育に関すること、二院制に関すること、環境に関すること、などなど、
論点は数多くあるのだから、きちんと考えたいものである。

憲法改正について否定的な方々のなかには、
ひとたび改正が行われると、
それが突破口になりいろいろな改正が進んでしまうと考えておられる方もいらっしゃるようだが、
それはあまりにも国民を馬鹿にし過ぎであろう。

憲法改正については、
「緊急の課題ではない」
「何かに大きな支障をきたしているわけではないのだから、今取り組む必要はない」
という意見もある。
わからないでもないが、そうやって何十年も放置されてきた。
国の根幹を定めるものであるだけに、不断の見直しが必要であろう。
そんなことは当たり前のことであると思うのだが、それができないところが、
我が国の不思議なところである。

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