支え合えていることを想像しながら

世界を覆うコロナ禍に、人の心が荒んできているように思う。
ここまで、他国と比べるとかなり効果的に抑え込んできた日本だが、
政治への風当たりは強い。
テレビでもネットでも、
口汚くののしる人の姿が目立つ。
意見を述べるのはいいし、
そうした中から新しいアイデアが出てくるとも思うが、
相手への敬意が全くない中での罵詈雑言から美しいものが生まれるとは信じられない。

大変な状況だが、
朝起きて、電気を点ければ電気が点く。
蛇口をひねれば水が出る。
スーパーに行けば品物が並んでいる。
一年365日、誰かがそれを守ってくれているからである。
当たり前のことだが、ありがたいことだ。
こんなときこそ、支え合えていることに思いを馳せたい。

誰かに支えてもらっていることを思い出し、
誰かを支えられないか考える。
自分では何もできないように思うかもしれないが、
持ち場をしっかり守ることが、一番大切なことであったりする。

地震があり、台風があり、経済危機に揺さぶられ、
ある意味、世界で最も危機に慣れているのが日本かもしれない。
今こそ底力、対応力を見せたい。
一人一人、できることはきっとある。