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コロナ感染 日本のG7の中での位置 [ヨモヤ]

日本では緊急事態宣言発令後2週間が経過したが、
感染者数が目に見えて減少する状況にはなっていない。
自粛疲れ、という言葉も聞かれるが、
小池知事もおっしゃっているように、まだまだ序の口なのだろう。

コロナ感染が拡大するについて、政府への風当たりが強まっている。
感染者数が減ってこないことに加え、
打ち出す政策への支持も高まってこない。

ただし、日本の対応が、ここまですべて間違ってきたということはないと思う。
それを感染者数で確認してみよう。
国ごとに、検査数や検査体制、検査に対しての考え方が違うので、
感染者数で一概にその国の対策の成否を論じることはできないが一つの目安にはなる。
比較の対象は、経済状況や社会体制に共通点が多いG7各国とする。

まず人口を比較するとこうなる。
アメリカ 3億2,820万人
日本   1億2,650万人
ドイツ    8,302万人
フランス   6,699万人
イギリス   6,665万人
イタリア   6,036万人
カナダ    3,759万人

ほとんどの方がご存知だと思うが、日本は人口大国である。
G7中ではアメリカに次いで2位であり、
フランスとイギリスを足したほどの人口を有している。

続いて2020年4月20日現在での感染者数を見るとこうなる。
アメリカ 759,786人
イタリア 178,972人
フランス 154,098人
ドイツ  145,743人
イギリス 121,173人
カナダ   36,039人
日本    10,797人

最も人口の多いアメリカが、感染者数も最も多い。
感染者が人口の何%となっているかを見ると、さらに比較がしやすくなる。

イタリア  0.297%
アメリカ  0.232%
フランス  0.230%
イギリス  0.182%
ドイツ   0.176%
カナダ   0.096%
日本    0.009%

繰り返すが、感染者数は、一つの目安に過ぎない。
だから、感染者数が少ないことをもって日本が大成功を収めているとは言い切れない。
それにしても、少なくとも大失敗しているとは思えない。
イタリアでは1,000人に3人程度の感染者、
その他の国でも1,000人に2人程度の感染者がいる国が多いのに、
日本では10,000人に1人くらいで収まっているのだから。
また、死亡者数が少ないのも日本の特徴である。

もちろん、日本では感染者数が拡大中であり、
検査体制が十分ではないとの指摘もある。
それを踏まえても、先進国の中での数値は突出している。
日本国内では、
「緊急事態宣言を出すのが遅かった」
「欧米のロックダウンと比べると日本は手ぬるい」
などと言われる。
そうした指摘にも一理あるが、欧米が決してうまく行っているわけではないことは確かである。

コロナとの闘いは、まだまだこれからである。
振り返って、政府にも、国民一人ひとりにも反省すべき点は多々ある。
しかし、ここまでそれなりに頑張ってきたことも認め合いたい。
そして、もう一段踏ん張りたい。
誰かを責めることに力を使うより、
できることはまだまだあると思う。

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