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図書館が閉まっている日常 [ヨモヤ]

コロナ対策で多くの公共施設が閉まっている。
スポーツ好きな人にとっては、体育館やグランドが使えないのは辛いだろう。
音楽好きな人にとっては、ホールが使えないのは痛いだろう。
私にとっては、図書館が使えないのが痛い。

職場のそばに図書館があり、
それは実にありがたいことである。
もちろん冗談だが、図書館のそばにあるから今の職場に通っていると言ってきた。
そしてここ数年、毎週6冊以上の本を借りてきた。
手当たり次第に借りて、
手当たり次第に読んできた。
しかし、今はそれもできない。

それでは、ということで、家にある小説を読み始めた。
図書館で借りるのは、ビジネス書が中心だったが、閉鎖期間は小説を多めに読もうと。
幸い、家には主に学生時代に読んだ汚い文庫本がたっぷりある。

あの頃、古本屋でごっそり買って、読み散らした本たちである。
たまり過ぎたのでかなりの冊数を処分したが、それでもまだまだたくさんある。
どこに誰のどんな本があるかわからず、探すのも大変で、
結局目についたものを読むことになる。

面白い本だけを厳選して残したつもりなのだが、
数十年を経て再読してみたら、ちっとも心に響かないという作品もある。
不思議なものである。
しかし、そんな発見もある意味興味深い。
小説を読む楽しみがよみがえってくる。

すべてのことに慣れてしまうから、やがて図書館がない日常にも慣れるのだろうか。
そうかもしれないが、それは嫌だ。
図書館がないことには慣れたくない。

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