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株価の調整は十分か [経済を眺める楽しみ]

今回のコロナショックが経済に与える影響について、
リーマンショック以上とか、
大恐慌以来とか、
いろいろな表現がなされている。
今後どのような推移をたどるのか不明だが、
いまだかつてないタイプの経済危機であることは間違いない。
これまでに経験した不況とか不景気とかとは全く違う。

日本も世界も、先行きは真っ暗なままだが、株価は意外に踏みとどまっている。
特に世界最大の感染者数となってしまっているアメリカ株の腰が強い。
3月下旬に20,000ドルを割れていたダウが、
今は24,000ドル近辺。
この間、状況は刻一刻と悪くなっているのにかかわらず。

もちろん、経済のために株価は高い方がいい。
また投資家は、この闇がいつまでも続くとは見ていないということなのだろう。
それはそうなのだが、それにしても下げがゆるすぎる気がする。

日本の株もアメリカ株と同じような推移となっている。
こちらも、一時16,000円近辺まで下がった日経平均が、
今は19,500円近辺。
日本も、どんどん状況が厳しくなっているのに。

株価は常に先を見る。
現在の株価の小康状態は、3月先くらいには世界は多少なりとも落ち着いていることを織り込んでいるのだろう。
しかし、全く予断は許さない。
さらなる危機の進行があった場合、
二番底、三番底があることも覚悟しておきたい。

世界経済最大の危機、
というわりに株価が下がらないのは、
嬉しいことである反面、なにやら不気味な静けさである気もするのである。

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