断然、劇場派 ～ ビデオで観ると「映画」として観られなくなってしまう ～

私は、毎週劇場に足を運ぶ邦画ファンである。
平日はなかなか通えないから、週末に行くことが多い。
しかし、今は映画館が開いていない。
我慢の日々が続いている。

では、観られていない作品をビデオで観ればいいではないか、となるだろう。
世はオンデマンド全盛時代でもあるから。
U-NEXT、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、hulu、
など、見放題のサービスが目白押しである。
巣ごもって見るには絶好の機会かもしれない。

しかし私は、ビデオや動画を見るのが苦手である。
劇場で観ないと観ている気がしない。
映画ではない、別物になってしまう感がしてしまう。

ビデオだと
スクリーンが小さい。
途中で止められる。
その気になれば巻き戻せる。
ああもう、気が散りまくりである。

ビデオで観ても、面白い作品は面白いし、
感動するものは感動するが、
当社比４割減といった感じになる。

やはり、
時間をかけて映画館までの距離を移動し、
がっつり自腹を切って映画館に入り、
大きなスクリーンを前にして、
２時間暗闇の中に閉じ込められる、
という体験とセットでないと映画ではない。

緊急事態宣言に伴って、首都圏の映画館の多くが休館されるようだ。
映画館にとっても、映画ファンにとっても我慢の時が続く。
今は仕方ない。
その代わり、この期間が終わったら、いやというほど映画を観よう。
その日が来ることを信じてしばし待とう。