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ワークマンの進撃は続くか [経済を眺める楽しみ]

このところワークマンの株価がさえない。
3月3日も下落し7,610円。
約10カ月ぶりの安値になっているという。

直近の値下がりのきっかけは、
ここで発表された2021年2月の既存店売上高が3年5カ月ぶりに前年同月を下回ったこと。
急成長を続けていただけに、失望売りを誘ったようだ。

既存店売上高が下がったとはいえ、
率にすると3.7%であり、
今年は緊急事態宣言中であり、
去年はうるう年で1日営業日が多かった、
ということを勘案すると、それほどの落ち込みではない。
それでも株価が大きく下がってしまうのは、
・売り上げの伸びに陰りが見え、成長の継続性に疑念が出てきていること
・予想PERが40倍台となっていて割高感があること
によるのだろう。

一方、中長期的な成長力は不変、という見方もある。
ワークマンは業態を変えながら進化を続けていて、
途中で一服することがあっても、しばらくするとまた成長を始めると考えるのである。
実際、この5年間の売上高の推移を見ると、
2016年3月期に715億円だったものが
2021年3月期には1,400億円を見込んでいる。
わずか5年でほぼ倍になる計算である。

ワークマンは、今後さらに出店攻勢をかけていく予定であり、
2040年までに店舗数を現在の2倍強の2000店程度に増やす計画であるという。
店が増えれば、当然その分売り上げも増えるが、
出店には費用が掛かるし、
広がり過ぎて飽きられる心配もある。
ニッチに人気を広げてきたワークマンが、ユニクロとがっちり渡り合うようなメジャーの世界に移行するのか。
ここらが分岐点であるようだ。

個人的には、吉幾三さんがCMに出ていたころのワークマンも好きだったのだが。

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