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女子野球の普及に大きな一歩 ~ 高校女子野球の決勝の舞台が甲子園に ~ [ヨモヤ]

日本の女子野球は、世界ランク1位である。
女子野球のワールドカップでは実に6連覇中。
日本で観られる女子野球は世界の最高峰ということになる。

女子にはプロ野球もあり、熱い戦いを繰り広げているが、
世の中的な認知という点ではもう一息という感もある。
それが変わるかもしれない。
なぜなら、
第25回全国高校女子選手権大会の決勝が、
男子の第103回全国選手権大会の休養日にあたる8月22日に、
甲子園で開催されることが発表されたからである。
女子も甲子園。
決勝の1試合だけだが、これは大きな一歩と言える。

何より女子野球選手に大きな目標ができた。
小学校、中学校と野球をやっていた女子のうち、
高校までとなると躊躇していた選手は少なくないだろう。
その理由はいろいろあるだろうが、
全国大会はこれまでも行われていたものの、
残念ながら注目度がそれほど高いわけでもなかったことがその一因になっていたのではないだろうか。
これが、甲子園につながっているとなると、ガラッと状況は変わりそうだ。
だって、あの甲子園でプレーできるのだから。
青春をかける価値がグンと上がる。

男子と比べると、女子の野球は、パワーやスピードの点で見劣りする面がある。
しかしそれはどのスポーツでも同じだろう。
そのことはわかりつつ、卓球やバレーボールなどでは女子の人気が高い。
いろいろな楽しみ方があるということだろう。

女子野球を見たことがないという方も少なくないと思う。
是非、この機会にご覧いただきたい。
彼女たちがそこに至るまでに腕を磨いてきた経緯を想像すると、
それだけで何やら胸が熱くなるはずである。

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パ・リーグのチーム防御率1位はオリックス [ヨモヤ]

プロ野球は開幕後、約30試合を消化。
いろいろな傾向が見えてきた。

センセーションを起こしているのは、ルーキーの大活躍。
特にセ・リーグの面々が強烈で、
阪神の佐藤とDeNAの牧がホームランを量産し、
広島の栗林が守護神として12試合連続無失点を記録している。
パでも、
楽天の早川が早くも3勝を上げ、
日本ハムの伊藤は勝ち星には恵まれないながら奪三振で首位に立っている。

順位争いに目を移すと、
セでは、
阪神がスタートダッシュに成功し、
ヤクルトも健闘している。
一方、DeNAは5勝20敗と歴史的な大出遅れとなった。
パでは、
楽天とソフトバンクが予想どおり首位争い。
ロッテと西武が食らいつき、
オリックスと日本ハムが追う、という展開となっている。

さて、パ・リーグで注目していただきたいのはオリックスの先発投手陣。
ここまでチーム防御率でリーグNo.1の成績を残しているように、
山本、山岡、宮城、田嶋の4人を中心に組むローテーションは両リーグを合わせても屈指の陣容と言える。
防御率が1点台の前半という驚異の安定感を見せていた宮城が胃腸炎で戦列を離脱してしまったのは残念だが、
大きな故障というわけではないので、早期の復帰を願いたい。

ただし、オリックスの課題はブルペン陣。
抑えが全く機能せず、勝ち試合をどしどし失っている。
メジャーから平野が帰ってきたのが朗報かと思えたが、ここまではあまり力になっていない。

パ・リーグファンとしては、
どのチームもまんべんなく頑張ってほしいので、
低迷が長期にわたっているオリックスの踏ん張りを期待したい。
これだけ若く充実した先発陣が揃うことはそうそうないことなので、
今年は躍進するチャンスである。

せっかくのゴールデンウイークも、コロナ禍で今一つ盛り上げれないが、
試合内容は熱いものでありたい。
どのチームにもチャンスがあるような、そんなペナントレースが見たい。

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映画評 「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 [映画評]

バイプレイヤーたちが実名で出演するドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズの劇場版、
ということだが、ドラマの方は未見。
劇場版ということもあってか、有村架純さん、天海祐希さん、役所広司さんといったバイプレイヤーとは言えない存在の役者さんたちが彩を添えている。

ストーリーはあるようなないようなゆるい感じだが、
濱田岳さんのコミカルな魅力で飽きさせない。
タイトルに「100人の名脇役が」とあるとおり、登場人物は盛りだくさん。
その方々を活かせているかというと全然そんなことはないし、
もったいないと言えば実にもったいない。
しかし本作については、それはそれでいいと思えた。

いわくつきの台本をもとに映画を作ろう、
という設定は、去年公開されて個人的に大好きだった「ビューティフルドリーマー」と同じ。
映画愛が根本に流れているのも同じ。
ただ、こちらの方がよりゆるい。
学園祭設定の映画より、プロの俳優が出ている設定の方がゆるいのは微妙と言えば微妙。
このタッチがはまらない人もいるだろう。
私にははまった。
松居大悟監督作品では、昨年公開された「#ハンド全力」も楽しかった。
どうやら私と波長が合うようだ。

ドラマ版のバイプレイヤーズの中心は、
田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さん、
といった面々らしいが、今作の主役は濱田岳さんと言っていいだろう。
情けない役を任せたら、いつも絶品である。
菜々緒さんも楽しそうに絡む。

温かい大団円は、映画愛にあふれた感じにおさまっているが、
なんだか安っぽく見えなくもない。
狙った安っぽさだけではなく、
安っぽくなってしまった面もあるように感じる。
そのほかにも、物足りない面が少なくない映画だったのだが、
なぜか楽しめた。
バイプレイヤーズの皆さんの演技もさることながら、
本作のノリのようなものが心地よかった。

松居大悟監督作品では、
4月29日に「くれなずめ」という映画が公開予定とされていて、
とても楽しみにしていた。
しかし、この度の緊急事態宣言を受けて公開が延期になったとのことである。
実に残念だが、楽しみが先に延びたと喜ぼう。
空腹が最高のスパイスになるように。
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「鬼滅の刃」がアメリカでも好発進 [ヨモヤ]

日本で記録破りの大ヒットとなった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。
勢いに乗って昨年公開された台湾でも大ヒットとなり、
今年公開された韓国でも大ヒットとなった。
(韓国では例によって何やら物議を醸しているらしいが)

しかし、これが映画の本場アメリカでどうか、となると懐疑的な見方も少なくなかった。
世界観が伝わりにくいし、
そもそも鬼滅の知名度事態に心配があり、
さらに言葉の壁が大きいと思われたからである。

豈図らんや。
蓋を開けてみたら、アメリカでも大ヒットとなった。
公開最初の週末3日間の興行収入で1,950万ドルを稼ぎ、2位に初登場したのである。

1位の作品の収入は2,250万ドルだが、
鬼滅の上映館数はほぼ半分だったそうだから、
1館当たりの興行は倍近くも稼いでいた計算になる。
アニメーション映画としては珍しいR指定(17歳未満は大人の同伴が必要)となったこと、
配信も同時に始まったこと、
などの逆風もものともしなかった。

また、鬼滅の刃は、日本語で公開されたらしい。
字幕を嫌うアメリカ人気質にあって、外国語映画がヒットすること自体が珍しい。
なんでも、外国語の映画として史上最高のオープニング成績になったのだそうだ。
これまで何百本と公開されてきただろう外国語映画の頂点に立ったというのは、
率直に言って驚きである。

日本映画のアメリカでの興行成績ベスト3は
1位 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 8,600万ドル
2位 ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕  4,400万ドル
3位 ドラゴンボール超 ブロリー 3,000万ドル
だが、
鬼滅の刃は初週で2,000万ドルを稼いでおり、3位に入るのは間違いないだろう。
注目はポケモンにどこまで迫れるか、ということになる。

正直なところ、個人的に鬼滅の刃に対してそれほどの思い入れがあるわけではないが、
それでも日本映画が世界でヒットするのは嬉しい。
これをきっかけに日本映画に注目が集まり、
アメリカ映画のように日米公開が当たり前になればもっと嬉しい。
そして、「ペンギンハイウェイ」や「サマーウォーズ」といった他のアニメ作品にもスポットが当たったりしたら痛快であると夢を見たりする。

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映画館を閉じてほしくはないが閉じる理由が全然わからないことはない [ヨモヤ]

私は映画が好きだ。
毎週映画館に通っている。
寒くても暑くても、雨が降っていても疲れていても。

ひいき目もあるかもしれないが、映画館はコロナへの耐性は低くないと思う。
マスクの義務付け、
検温、
消毒、
は当然のこととして、
みんな黙って前を向いているのだから、リスクは小さい。
しかも、換気が義務付けられていて、空気は頻繁に入れ換わっているのだという。

映画は作るのに時間がかかる。
数か月から、長ければ数年ということもある。
一方、いろいろな映画が撮られることから、公開時期は限定される。
簡単に公開延期とはできない。
せっかく作った映画を公開できないということになると、
先行投資が水の泡になってしまう。
製作者側からすれば、死活問題である。

映画館は、
飲食店のように通信販売やケータリングはできないから、
閉じてしまうと完全に収入が途絶える。
こちらも死活問題である。

だから、個人的には映画館に休業要請はかけないでほしいと願う。

だが、ネットに散見されるように、
「意味がわからない」
「効果はないに決まっている」
「映画館でクラスターが発生したことはないのだから、閉じる必要はまったくない」
「非科学的で馬鹿馬鹿しい」
とまでは思わない。
そもそも、
「もっと強い措置を」
「先手先手の対応を」
と言っていた人たちが、いざ対策がでるとあらさがしをするのはどういうことなのだろう。

百貨店や映画館などに休業要請をしているのは、
その場でクラスターが発生することを恐れているのではなく、
人の流れを止めることを狙っている。
百貨店や映画館が開いていれば、どうしてもそこに人は行ってしまう。
それを止めようというのが狙いである。
小さな映画館であれば、人の流れは大きくはならないから対象外になっている。

だから、映画館に休業を要請することについて、その意図はわかる。
ただ、映画ファンとしては、してほしくはなかった。

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遠投77mプロジェクト そろりスタート [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

東京オリンピック・パラリンピックが行われる2021年に、
全く個人的な企画として始めた
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
9月下旬に最終計測するとして、
5月に40m、6月に50m、7月に60mと徐々に伸ばしていくことを考えている。

緊急事態宣言が出される大変な時期に、一体何の話や、
ではあろうけれど、暗くなってばかりいても仕方がない。
やれること、やりたいこと、できることをやっていこうと思う。

4月上旬に今年の初投げをしたときは、やたらとボールが重く感じられ、先が思いやられた。
しかし、最高気温が25℃を超えるような日が出始め、体がほぐれ、
肩も温まってきた。
慌てずに進めるので5月に40mという線は崩さないが、50mくらいまではそれほど労なく行けそうだ。

さて、遠くまで投げるために必要な能力はどんなものがあるだろう。
当然、肩の力が必要になる。
遠投できる人のことを、「強肩」と呼ぶほどである。
肩と直接つながる背筋も重要だろう。

そして、本来は足腰も大切になる。
陸上競技のやり投げを見てもわかるように、遠くに投げるためには助走がポイントになるからだ。
早く走って、
踏ん張って止まって、
思い切り投げる。
そのためには強い足腰が求められる。

しかし、残念ながら私の場合、腰痛を抱えているために足腰の補強はちと無理である。
助走するとしても、2、3歩くらいだろうか。
走って投げるのは想像できない。
つまり、基本、上半身の力で投げることになろうか。

きっとまたどこかで腰痛に見舞われるのではないかと危惧するが、
それを織り込みつつ、少しずつ距離を伸ばしていきたい。
まずは、強く投げられる肩を作ることと、
上半身の強化に取り組もう。

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過去の緊急事態宣言中、株価は上昇した [ヨモヤ]

3回目の緊急事態宣言となった。
誰もがいろいろな気持ちを抱えていると思うが、受け入れるしかない。
人生が変わってしまう人もおられるかもしれないが、なんとか乗り越えていくしかない。
誰を恨んでもしかたがない。

緊急事態宣言が経済に与える影響はどうか。
言うまでもないことだが、プラスであるはずがない。
経済活動を大幅に制限するのだから、お金が回らなくなる。
蓄積されたダメージが増幅されて効いてきてしまう可能性もある。
出さずに済むのなら出さない方がいいに決まっている。

しかし、こと株価に関して言えば、少なくとも過去の結果を見る限りでは必ずしもマイナスではない。

まず1回目の緊急事態宣言は、2020年4月7日から5月25日までだった。
この間の日経平均の推移を見ると、
4月6日の終値18,576円が、
5月25日の終値は20,741円となった。
つまり、期間中で金額にして2,100円、率にして10%を超える上昇となった。

2回目の緊急事態宣言は、2021年1月8日から3月21日まで。
この間の日経平均の推移を見ると、
1月7日の終値27,490円が、
3月21日は日曜日だったので、19日金曜日の終値を見ると29,792円となった。
期間中で金額にして2,300円、率にして8%を超える上昇となった。
過去の緊急事態宣言中は、2回ともかなりの上昇を見せたことになる。

もちろん、だから3回目も上昇するとはならない。
特に1回目の上昇は、大きく沈んだあとのリバウンド局面でもあった。
今回は、すでにかなり上昇のエネルギーを使い切った後なので、また上がるかどうかはなんとも言えない。
しかし、過去の例から言えることは、緊急事態宣言が出ることがイコール株式にマイナスになるわけではない、ということである。
株式市場は常に先を見る傾向にあるので、株価にマイナスの影響を与えないということは、
中長期的に見れば緊急事態宣言は経済全体にもプラスの面もあるということになるのだろうか。

ワクチンの供給が遅れていることもあり、
日本のコロナ対策はすべてにおいて失敗しているように感じている方も少なくないだろう。
しかし、ワクチン接種がかなり進んでいるアメリカでは、今でも一日7万人もの感染者が出ている。
日本ではその10分の1以下の約5,000人である。
アメリカが特別というわけではなく、フランスも1日3万人以上、ドイツも2万人以上である。
延べの感染者数や死者数も、日本の数字は先進国の中で最低水準を保っている。
ワクチン接種が先進国で最低水準であることから、なにもかも悪いように受け取られがちだが、
そうではないことは改めて理解しておきたい。
一人一人の頑張りに胸を張りたい。

なぜこんなことになってしまったのか、
と嘆きたい気持ちは誰もが持っていると思うが、
全く先が見えないわけではない。
誰かを恨むより、
希望を持って進みたい。
もちろん、反省すべき点、検証しなければならない点は、しっかり振り返る必要があるけれど。

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映画評 「街の上で」 [映画評]

2019年に「愛がなんだ」で評判を取られた今泉力哉さんの監督作品。
その後も、コンスタントに作品を発表しておられる。
今年に入ってからも、「あの頃。」に次いで2本目の鑑賞となる。

タイトルの「街の上で」にはいろいろな解釈があり得ると思うが、
地理的な意味での「街」としての舞台は下北沢。
映画の中で起きる出来事も、すべて下北沢内。
狭い範囲での映画である。
もちろん、わざとそうされている。
公開された又吉直樹さん原作、行定勲さん監督の「劇場」という映画も下北沢が舞台だったが、
こちらはもっと広がりがあった。
今作は、小さなお話。

ストーリーは、下北沢の古着屋で働く青年が、初めての恋人に浮気をされて、振られ、
そんななか、学生の卒業制作の映画への出演を依頼され、
頑張って演じてみたが緊張してうまくいかず、
撮影の打ち上げの日に、撮影に関わっていた女性と恋バナに花が咲き、
といった感じ。
どうでもいいと言えば、どうでもいい。
小さなお話。

狭い世界の、
古本屋さんや古着屋さんや飲み屋さんなどで暮らしは完結し、
人間関係もその輪の中に留まる。
一人ひとり懸命に生きてはいるが、
小さなお話。
だからこそ、濃密に伝わるものがある。
天下国家にはほど遠いが、だからこそのリアルがある。
個人的には、「劇場」にあったような熱が好きだが、
こちらはこちらでありである。

主演は、若葉竜也さん。
今泉監督作品には、「愛がなんだ」「あの頃。」に続く出演。
気が弱く、不器用な若者を素直に演じられた。
共演の女優陣に、穂志もえかさん、古川琴音さん、萩原みのりさん。
昨年公開された私の大好きな映画「君が世界のはじまり」で印象的な演技を披露された中田青渚さんが出られていたのが嬉しかった。

「街の上で」は、今泉監督らしい小品。
都市に暮らす若者たちのおとぎ話。
そこら中にありそうだが、実際には絶対にない話。
クスリとさせられるシーンもちらほら。
不思議な雰囲気にふんわり漂うことができる。

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知っておきたい海外のロックダウンの効果 [ヨモヤ]

どうやら、3回目の緊急事態宣言となりそうである。
賛否あるだろうが、「仕方がない」と割り切るしかない。
ただし日本百貨店協会が、
緊急事態宣言が発出されても百貨店に休業要請をしないよう、
東京都と大阪府に要望書を提出されたように、
意見を出すのは悪いことではないと思う。
後からぶつぶつ言うより、きちんと伝えるべきは伝えた方がいい。
もちろん、しっかりとした実績を踏まえてのものでないと意味はないが。

緊急事態宣言や各種の休業要請が出されると、街の声として必ず聴かれるのが、
「遅すぎる」
「後手後手」
という意見である。
急にマイクを向けられて、ほかに言うことがなくて、ではあろうが、
感染が広がる前に手を打つ、というのは現実的には難しいことであろう。

気になるのは、いまだに以下のような声が伝えられることである。
それは、
「海外のように、ロックダウンといった強い措置で一気に抑え込むべき」
というものである。

日本の現行の法律上では海外並みのロックダウンはできない、ということはさておき、
よその国はロックダウンで感染を抑え込めているだろうか。
答えはノーである。
ヨーロッパはもちろん、アメリカでも、日本よりはるかに厳しい外出制限をしてきた。
レストランが営業できないのは当然のこととして、
映画館や劇場は全面封鎖、
学校にも通わせない、
といった対策を取った国がいくつもある。
しかし、その結果はご存知のとおりである。
日本よりはるかに厳しい措置を取った国々が、
日本よりはるかに多い感染者を出している。

ワクチンが遅れてしまったことは実に残念だが、
それを除けば、少なくとも感染拡大については、日本は先進国をリードしてきた。
その点は理解し、胸を張り、
あとしばらく、踏ん張ろう。
日本流のやり方で、踏ん張ろう。
そうするしかない。

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映画評 「BLUE/ブルー」 [映画評]

個人的にはあまりはまらなかったが大きな評判を呼んだ「ヒメアノ~ル」と、
個人的にずっぽりはまった「犬猿」を撮った吉田恵輔監督の作品。
松山ケンイチさん、柄本時生さん、東出昌大さん、木村文乃さんというキャストも期待を大いに募らせる。
題材はボクシング。
そりゃ、楽しみにもする。

知らなかったのだが、吉田監督は中学生の頃から現在に至るまで、30年近くもボクシングを続けているのだそうだ。
ここまでになると、ちょっとかじったという程度ではない。
殺陣指導も兼任というから、思い入れも半端ではない。
その結果、本作は実に生々しいものに仕上がっている。

ボクシング映画というと、
「ロッキー」のようなヒーローものか、
「どついたるねん」や「百円の恋」のような地べたはいずりもののイメージだが、
本作はどちらでもない。
リアルであるが、ドキュメンタリー的ではない。
リアルであるが、エンタテイメントは失っていない。

主人公は3人のボクサー。
ボクシングが好きで、基本に忠実に練習を重ねるが、からきし弱い、松山ケンイチさん演じる4回戦ボクサーと、
天才的な強さを持つが、パンチドランカー症状に悩まされる、東出昌大さん演じる天才的ボクサーと、
もてるためにカッコだけのつもりで始めた、柄本時生さん演じる素人ボクサー。
三人ともボクシングを辞める理由を抱えているが、それぞれの思いを持って続ける。

ボクシングを続けるのは、「ボクシングが好きだから」ではあろうが、それだけではないと思う。
辞められない磁力があるのだろう。
辞めた方がいいと理屈ではわかっているのに。
そのあたりが伝わってきた。

「何箇所もジムを渡り歩き、沢山のボクサーと出会い、見送っていきました。そんな自分だからこそ描ける、名もなきボクサー達に花束を渡すような作品」
これは吉田監督のコメントである。
脚光を浴びるごく一部のボクサーと、
ほとんど注目されないままに消えていく大半のボクサー。
本作は、無名のボクサーへの愛に支えられている。
それは、人という存在すべてに向けられると言っていいだろう。

松山ケンイチさんは、さすがの演技。
その姿が、映画に強いリアリディを生み出していた。
なにかと風当たりの強い東出昌大さんも、相変わらずかっこいい。
一番惹かれたのは柄本時生さん。
これまでなんとも思っていなかったが、実にいい役者っぷりだった。

「BLUE/ブルー」は、本格的ボクシング映画。
わかりやすいクライマックスも、突き抜けた感動も生まれないが、
だからこそ染みてくるものがある。
松山さん、東出さん、柄本さんの演技を見ていると、
芝居という名の格闘技をされているように感じられる。
静かなラストシーンが美しかった。

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