批判されたら取り下げでいいのかしら 報道ステーションCM炎上で思う [ヨモヤ]
はじめに断っておくと、私は「報道ステーション」なる番組を全く見ない。
そうした番組があることは承知しているが、誰がキャスターなのかも知らない。
ニュースを見たいならNHKの9時のニュースを見る。
「報ステ」を見たい欲求は全くわかない。
という身からしても、
報ステが制作したCM動画が炎上し、削除し、陳謝に発展した件については、
いろいろな意味で首を傾げてしまう。
CMの中身はこんな感じである(いくつかのパターンがあるようだが、概ねは同じ)
若い女性がアップで映り、友人と話している感じで以下のようなことをしゃべる。
「リモートに慣れちゃってたら、久々に会社行ったら変な感じしちゃった。
会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。
どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ。
化粧水買っちゃったの。もうすっごいいいやつ。
それにしても消費税高くなったよね。
国の借金って減ってないよね?
9時54分!ちょっとニュース見ていい?」
そして、最後の言葉にかぶせて、
「こいつ報ステみてるな」
との文字が写され、報道ステーションの番組ロゴが表示される。
最初見て、
「へ?どこがいかんのか?」
と思った。
繰り返すが、私は報ステ寄りの人間では全くない。
ネットでの批判は、
「女性蔑視があふれている」
「どこまで女性をばかにすれば気が済むのか」
「若者や女性を無知枠に当てはめている」
「『こいつ』って何様?」
といった感じである。
ううむ、そう感じてしまうのか。
ジェンダーについて話しているところについては、特に評判が悪い。
これが右側からの批判であればポジションによる批判とも取れそうだが、
福島瑞穂議員や蓮舫議員から強い非難の声が上がっている。
ただ、福島議員は、
「ジェンダー平等は時代遅れというCMを作る感覚が理解できない」
とおっしゃっているようだが、これはCMの意図を誤解しておられるように思える。
蓮舫議員も
「この程度のジェンダー認識でCMを作られたのか、との想いです」
とおっしゃっているそうだが、どういう意味なのかよくわからない。
この報道ステーションのCMは、特に尖がってもいない。
作り手も、踏み込んだ作品を仕上げたつもりなどなかっただろう。
普通に見れば、ジェンダー平等について時代遅れとかどうでもいいと思っているわけではないとわかるはずだ。
どんなものを作っても、いろいろな解釈はあり得る。
また世の中には、失礼ながら、読解力に若干の難がある方もおられる。
だから、批判の声が出たからと言って、条件反射的に取り下げてしまうのはいかがなものなのだろう。
作ったものへの責任を持っていれば、
伝えたいことへの思いやプライドがあれば、
引っ込めるだけで済ませずにしっかり伝えようとすべきではないだろうか。
批判されたら、炎上したら、謝って下げてしまう。
こんな具合では、本音の議論などできなくなってしまう。
結果として、芯にあるものには近づけなくなってしまう。
いいことは何もないと思う。
そうした番組があることは承知しているが、誰がキャスターなのかも知らない。
ニュースを見たいならNHKの9時のニュースを見る。
「報ステ」を見たい欲求は全くわかない。
という身からしても、
報ステが制作したCM動画が炎上し、削除し、陳謝に発展した件については、
いろいろな意味で首を傾げてしまう。
CMの中身はこんな感じである(いくつかのパターンがあるようだが、概ねは同じ)
若い女性がアップで映り、友人と話している感じで以下のようなことをしゃべる。
「リモートに慣れちゃってたら、久々に会社行ったら変な感じしちゃった。
会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。
どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ。
化粧水買っちゃったの。もうすっごいいいやつ。
それにしても消費税高くなったよね。
国の借金って減ってないよね?
9時54分!ちょっとニュース見ていい?」
そして、最後の言葉にかぶせて、
「こいつ報ステみてるな」
との文字が写され、報道ステーションの番組ロゴが表示される。
最初見て、
「へ?どこがいかんのか?」
と思った。
繰り返すが、私は報ステ寄りの人間では全くない。
ネットでの批判は、
「女性蔑視があふれている」
「どこまで女性をばかにすれば気が済むのか」
「若者や女性を無知枠に当てはめている」
「『こいつ』って何様?」
といった感じである。
ううむ、そう感じてしまうのか。
ジェンダーについて話しているところについては、特に評判が悪い。
これが右側からの批判であればポジションによる批判とも取れそうだが、
福島瑞穂議員や蓮舫議員から強い非難の声が上がっている。
ただ、福島議員は、
「ジェンダー平等は時代遅れというCMを作る感覚が理解できない」
とおっしゃっているようだが、これはCMの意図を誤解しておられるように思える。
蓮舫議員も
「この程度のジェンダー認識でCMを作られたのか、との想いです」
とおっしゃっているそうだが、どういう意味なのかよくわからない。
この報道ステーションのCMは、特に尖がってもいない。
作り手も、踏み込んだ作品を仕上げたつもりなどなかっただろう。
普通に見れば、ジェンダー平等について時代遅れとかどうでもいいと思っているわけではないとわかるはずだ。
どんなものを作っても、いろいろな解釈はあり得る。
また世の中には、失礼ながら、読解力に若干の難がある方もおられる。
だから、批判の声が出たからと言って、条件反射的に取り下げてしまうのはいかがなものなのだろう。
作ったものへの責任を持っていれば、
伝えたいことへの思いやプライドがあれば、
引っ込めるだけで済ませずにしっかり伝えようとすべきではないだろうか。
批判されたら、炎上したら、謝って下げてしまう。
こんな具合では、本音の議論などできなくなってしまう。
結果として、芯にあるものには近づけなくなってしまう。
いいことは何もないと思う。