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今年の大谷も驚きの成績 [ヨモヤ]

2021年シーズン、大谷は満票でMVPに選出された。
投げては9勝2敗、
打っては46本塁打、100打点
というハイレベルな二刀流が評価された。

個々に見ると、大谷を上回る成績を残した選手は少なくない。
投手部門では15勝以上上げた選手もいたし、
打者部門でも打率などの面で大谷をはるかに上回る成績の選手もいた。
しかし、メジャーの舞台で、
投げて打って超一流という存在は、それこそ何十年も現れなかった特異な姿である。
最も価値ある選手にふさわしいのは大谷を置いてほかにいなかった。

今年の大谷はどうか。
去年ほどホームランをバカスカ打っているわけではないので一見地味だが、
投げては9勝4敗、
打っては19本塁打、56打点。
今年も強烈な数字を残している。

9勝はリーグ6位、
123奪三振はリーグ5位。
19本塁打はリーグ10位、
56打点はリーグ9位。
1位になっている数字はないが、競っている相手は投手や打者に専念している猛者たちである。
両方の分野で上位にいるのはまさに驚異的。

今年のアメリカン・リーグのMVP争いは、
ヤンキースのジャッジが先行し、大谷が追う展開になっている。
ここまで33本のホームランを放っているジャッジの活躍は文句なくすごいが、
大谷の活躍は唯一無二のもの。
大谷が2年連続でMVPを獲得してもなんら不思議はない。
ただ、今年も大谷がMVPを獲得するようならこれからずっと大谷なのか、とも思えてしまうだけに、
投票する側は迷うだろう。

二刀流は怪我と隣り合わせであるように思えるが、
なんとか怪我無く全力でプレーしてもらって、
終盤まで、MVP争いをしていられるようなシーズンになるよう祈っている。

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映画評 「キャメラを止めるな!」 [映画評]

大ヒットした『カメラを止めるな!』のフランス版リメイク。
監督・脚本を務めたのが『アーティスト』でアカデミー賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウスさんということで期待は高まる。

『カメラを止めるな!』は個人的にも非常に思い入れの強い作品。
インディーズ作品だったが縁あって公開初日に鑑賞し、
その面白さにぶっ飛び、
知り合いを誘いツアーを組んで観に行った。
そんな作品は滅多にあるものではない。

アカデミー賞監督がリメイクする以上、オリジナルを超える何かが足されてくるものと思ったが、
あれ、そうでもない。
むしろ原版に非常に忠実。

もとの設定がとんでもなく面白いので、
本作もそれなりには楽しめる。
しかし、原版を超えるか、
それは無理でも同等かというと、
少なくともオリジナルを観た日本人の目からは遠く及ばず。
前半の30分のフリを回収していく面白さも、
ものづくりへの熱い思いも、
家族愛も、
なんだか中途半端。
役者の演技も今一つ。
改めてオリジナルの面白さを再認識した。
フランス版は設定をなぞっただけという感じ。

今さらながら『カメラを止めるな!』は、すべてが噛み合った奇跡的な作品だったのだとわかる。
様式を真似しても、あの熱量は出せない。
それだけに、以降の上田慎一郎監督の迷走ぶりが非常に残念ではある。
いつかやり返してくれると期待しているが。

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映画評 「恋は光」 [映画評]

ヒットしたかどうかにかかわらず、
自分にとっての特別な映画、
というものがある人がおられると思う。
私にもいくつかある。
その中の一つが、
「殺さない彼と死なない彼女」。
2019年に公開されたこの映画が大好きで、
出演されていた
間宮祥太朗さん、桜井日奈子さん、恒松祐里さん、堀田真由さん、箭内夢菜さん、ゆうたろうさんの6人に対しては、
勝手に身内感覚になり、ずっと見守っていきたいと思っている。

その「殺さない彼と死なない彼女」、略して「ころかの」を監督された小林啓一さんの新作が「恋は光」。
これは観るしかない。

「かわいい映画」というのが感想。
登場人物もストーリーも映画自体もかわいい。

恋とは何なのだろう、
と大学生たちがあれやこれや考える。
略奪を含めて恋しまくりの女子も、
本からの知識で分析する女子も、
恋する女の光が見えて困惑する男子も、
みんな恋って何か考える。
今どき、馬鹿馬鹿しくなりそうな設定だが、
微笑ましく観ていられる。
かわいいというか、いとおしいというか。

恋する女性が光って見えてしまう特異体質を持つ男子大学生役に神尾楓珠くん。
どこかずれた役をみずみずしく演じられた。
幼なじみ役に西野七瀬さん。
スクリーンでの西野さんは、「孤狼の血 LEVEL2」「あなたの番です」などでは今一つピンと来なかったのだが、本作では光って見えた。
神尾くんが一目ぼれする文学少女に平祐奈さん。
とにかくかわいい役なのだが、役柄に負けないかわいさで映画を引っ張っておられた。

終始楽しく観られて満足したのだが、
オチがちょっと残念。
まあそうなるだろう、というとおりの大団円。
ハッピーエンドは悪くないのだが、ちと当たり前過ぎた。

「ころかの」は、大ヒットとはならなかったが、口コミでじわじわ広がり、
ロングラン上映を続けた。
その監督さんの作品だというのに、「恋は光」は細々と公開され、
あまり評判を呼ばないまま公開館を縮小してしまった。
かわいく、面白い映画なのにもったいない。

幸い、ご覧になった方の評価は高いようだ。
今から観に行こうとすると、劇場を探すのが骨だと思うけれど、
その苦労が無になることはない。
この監督の作品は次回も楽しみに観よう、と思える作品になっている。
是非、劇場を探していただきたい。

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つい見てしまう「きつねダンス」 [ヨモヤ]

毎日毎日YouTubeのおススメに「きつねダンス」が表示される。
はじめは、何がいいのかよくわからなかったが、
それでもなんとなく眺めていた。
そのうち探して見るようになり、
今は病みつきのような状態に。

「きつねダンス」は、もはやプロ野球界を超え、一般的な知名度を獲得するようになっている。
ご存じない方もおられると思うので「きつねダンス」について少しだけ補足すると、
札幌ドームで行われるプロ野球日本ハム戦のイニング間に、ファイターズガールが踊っているダンスである。
日本ハムのメインマスコットが、キタキツネをモチーフにした「フレップ」に代わったこともあり、
キツネに関連する曲ということで採用されたらしい。
原曲の『The Fox』という曲は、イルヴィスというノルウェー出身のコンビ芸人が歌うもので、
2013年にYouTubeで公開され、すでに10億再生を突破している。

きつねダンスブームの火付け役のひとつとなっているのがパ・リーグTV。
毎日パ・リーグの試合のハイライトを流してくれているのだが、
きつねダンスについてもなんやらかんやらアップしてくれる。
7月16日には、
「ついに“アレ”がつきました」
とのタイトルで、コスチュームに尻尾がついたことを伝えている。

開幕から出遅れた日本ハムだったが、
戦力的に厳しいことは目に見えていた。
しかし、チームは勝てなくてもBig Boss効果で観客動員は増えるのかと思った。
だが残念ながら、あにはからんや。
お客さんも球場に足を運んでくれなかった。

それがこのところ、札幌ドームに少しずつ客足が戻ってきている。
チームの好調が大きな要因なのだろうが、
きつねダンスも一役買っているように思う。
球場を訪れるひとつの理由になっているとしたら、素敵なことである。

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映画評 「ビリーバーズ」 [映画評]

3人の男女が孤島で共同生活を送る。
隔絶された場所で、魅力的な女性と男性2人が同じ建物で暮らす。
寝るときは雑魚寝。

このシチュエーションからいやらしい展開を想像してしまう私はいやらしいのだろうが、
この映画はそのいやらしい想像どおりに進んでいく。
いや、想像を超えているか。

監督の城定秀夫さんは、ピンク映画の出身。
いや、まんまやないか~い。
R15+指定となっている本作。
城定監督の「アルプススタンドのはしの方」を観たのをきっかけに、
お父さんと娘が一緒に観に来たりなんかしたら、相当気まずいことになる。
そういうシーンが目白押しだから。

無人島で暮らす3人を演じるのは、
磯村勇斗さんと北村優衣さんと宇野祥平さん。
3人は、ニコニコ人生センターなる宗教的な団体の特殊プログラムとして無人島暮らしをさせられている。
なにやら妙ちきりんな決め事があり、
コミカルな要素も散りばめられている。

3人の演技はなかなかに強烈。
宇野さんはエグいし、磯村さんはむき出し。
そして唯一の女性である北村さんが弾けている。

城定監督作品では、今年の冬に観た「愛なのに」がとても楽しかった。
こちらもエロかったのだが、笑えて、愛でもあった。
「ビリーバーズ」はエロ要素の比重が大きい。

今年だけで4本の作品が公開予定の城定監督。
監督オブザイヤー的な活躍ぶりである。
本作は、やりたいようにやられたなあ、という感じ。
ややこしく考えず、
エロさを楽しみ、
人間の滑稽さを笑いながら見るべきか。

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パ・リーグは低レベル混戦 [ヨモヤ]

ヤクルトが大独走しているセ・リーグと打って変わって、
パ・リーグは大混戦。

7月15日の段階で、
首位はソフトバンク、
2位はゲーム差なしで西武、
3位は3ゲーム差で楽天、
4位は楽天から1ゲーム差でロッテ、
5位はさらに0.5ゲーム差でオリックス。
つまり、1位から5位までがわずか4.5ゲーム差の中にひしめき合っている。
6位の日本ハムはオリックスから6ゲーム離されているが、
それでも首位まで10.5ゲーム差。
セは、ヤクルトと2位の巨人までの差が13ゲームだから、それよりも近い。

パ・リーグファンの私としては、どのチームにもチャンスがある混戦は歓迎なのだが、
残念ながら戦いのレベルは高いとはとても言えない。
低レベル混戦、と言わざるを得ない。

ソフトバンクは首位にいるが、戦力は万全からはほど遠い。
怪我人が続出しており、しかもそれが重い。
栗原、上林、又吉、三森といったところは長期の離脱となっている。
ソフトバンクに怪我人が出るのは毎年のことだが、それにしても多い。
そのチームが首位というのが、現状のパ・リーグを象徴している。

2位の西武は、打線がなんとも弱い。
山賊打線と言われたのははるか昔のこと。
チーム打率226は寒い。
その分、投げる方は充実しているが。

3位の楽天の失速ぶりは目を覆いたくなるほど。
最大18あった貯金が今は1。
頼みのマー君も打線の援護なく4勝止まりと去年のリプレイを見ているような恰好である。
これだけ負けてもまだ首位と3ゲーム差、と切り替えていくしかない。

4位のロッテは若手の伸び悩みが残念。
安田、藤原といったところの覚醒はあるのだろうか。
佐々木の存在は大きいが。

5位のオリックスはしぶとく戦っている印象。
山本という切り札はいるものの、
去年のホームラン王の杉本や新人王の宮城が今一つのなか、
よく踏みとどまっていると言える。

日本ハムは離れた6位だが、明日への希望という点では最も輝いている。
目下6連勝中だが、これからも台風の目になる。

どこも決め手がない、というより、どこも強くない。
外国人選手も含め、もう少しちゃんとした補強をしていただきたいものである。
ソフトバンク以外、お客さんがコロナ前と比べてかなり減ってしまっているのも気になる。
思わず球場に足を運びたくなるような、熱い戦いを期待したい。

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55mまでたどり着いた [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、去年個人的に取り組んだ
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
60mくらいまでは比較的すいすい投げることができ、
これは行けるかと思ったのだが、その先が厳しく断念。
今年に持ち越した。

冬の間に筋力をつけようと、
チューブトレーニングをしていたのだが、
お約束の腰痛。
少し癒えたと思って運動したら、
今度は3月にさらに大きな腰痛。

4月になってボツボツ投げ始めたが、
ボールは重く、とても遠くに投げられそうな気はしなかった。
しかし、そこはコツコツと。
ここ一月ほどは、テニスラケットを振って肩回りを鍛えている。

暑くなって体もほぐれたので、
50m投げられるかどうか試してみた。
すると、それほど力を入れたつもりではなかったのだが、
55mくらいまで伸びていった。
第一段階クリアである。

ここからが正念場であり、
目標まではあと20m以上あり、
去年もここまでは難なく来ることができた地点であるのだが、
それでもまあ、通過点を通過しないとその先もない。
プロ野球選手のOBが始球式などでホームまでやっとこさっとこ投げている様をよく見るが、
それと比べれば、我ながら頑張った。
誰もほめてくれるわけがないから、自分で自分をほめてみようと思う。

すごいじゃん。

あと22m。
行ける気はまるでしないが、
もう少しあがいてみよう。

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自民大勝? ~ 自民の比例の得票率は34% ~ [ヨモヤ]

参議院議員選挙が終了した。
与党が過半数を大きく超える議席を占めることとなり、
「自民大勝」
と報じているマスコミも多い。
はたしてそうだろうか。

改選が125議席。
「大勝」と言えば、どのくらいの議席を思い浮かべるだろう。
7割として88議席、
6割では大勝感はないが75議席。
実際に自民党が獲得したのは63議席。
ギリッギリ過半数である。
大勝、だろうか。

比例での得票を見ると、なおさら見え方は変わってくる。
自民の比例での得票率は34%。
つまり、約3分の2は自民党以外に投票したことになる。
大勝どころか、
過半数にもほど遠い。

比例で3分の1しか取れなかった自民党がなんとか過半数を取れたのは
1人区で28勝4敗と大きく勝ち越したことによる。
しかしこの数字も、比例の状況を見ると、
ちょっとしたことで大きく変わる可能性があることがわかる。

議席数や野党の現状だけを見ると、
政権交代はほど遠いように感じられる。
しかし、投票結果を子細に眺めると、別の光景が見えてくる。
自民党は決して盤石ではなさそうだ。

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映画評 「神は見返りを求める」 [映画評]

吉田恵輔監督作品は、ホラーでなくても、なんというか怖い作品が多いので、
観るときには覚悟して劇場に足を運ぶ。
そして始まってしまったら、こちらの覚悟を吹っ飛ばす勢いで物語は進んでいく。
本作もグイグイ引き込まれた。
最初のシーンからノンストップ。
語り口のうまさに恐れ入る。

吉田監督は、いつものように脚本も務めている。
ほとんどの映画は、
あそこがいらなかった、あそこはもっとこうすれば、
とわかりやすい突っ込みどころがあるのだが、
本作にはそれが見当たらなかった。
展開には無理筋な面もあるし、
ラストもすっきりはしないし、
結構しんどい映画で、
好き嫌いは分かれるだろうが、
見事に隙の無い作品に仕上がっている。

YouTuberを題材にしていて、
底辺の存在から人気が出て行く過程での人間模様を描いている。
YouTuber役を演じるのは岸井ゆきのさん。
今年だけで出演映画が5本もあるという超売れっ子の女優さん。
失礼ながら美人女優という位置付けではないと思うのだが、
作品作品、場面場面で見え方がガラッと変わる。
本作でも前半中盤後半と同じ人物ではないかのように変遷していく。
共演にムロツヨシさん。
コミカルなイメージがあるムロさんで、本作でもそうした面もなくはないが、
笑かせは封印。
哀しく怖い存在を振り幅大きく演じられた。
若葉竜也さんが脇を固める。
最低な男の役をいやらしく見せてくださり、イライラさせてくださった。

「神は見返りを求める」は、スカッともスキッともしないし、何かを学べるわけでもない。
しかし、グイグイ引き込まれる。
どんな方におススメすればいいのか迷うが、
映画ファンの方はぜひ。

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来年春WBCがやってくる [ヨモヤ]

野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の組み合わせ及び日程が発表された。
もともとは昨年3月に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となったものである。

1次リーグは5チームの総当たりで2チームが準々決勝に進む。
準々決勝は、A組とB組、C組とD組の上位2チームがぶつかり、
勝ち抜いたチームがアメリカで行われる準決勝に進む。

1次リーグの組み合わせは以下のとおりで、各組に予算通過チームが加わる。

▽A組(台湾・台中)台湾、キューバ、イタリア、オランダ
▽B組(東京ドーム)日本、豪州、中国、韓国
▽C組(米アリゾナ州フェニックス)米国、カナダ、コロンビア、メキシコ
▽D組(マイアミ)ドミニカ共和国、イスラエル、プエルトリコ、ベネズエラ

日本が入るB組の最大のライバルは例によって韓国。
WBCではしょっちゅう韓国とぶつかっている気がするが、
第2回、第3回大会では試合をしていないため、
実に14年ぶりの対戦となる。
また、熱い試合になるだろう。
中国やオーストラリアには、普通にやれば負けるはずはないと思うが、
普通にやれないのが日本野球の国際試合。
今回もきっとじりじりするような展開になるだろう。

WBCというと、メジャー組がどのくらい出場できるのかが鍵となる。
今回の目玉はもちろん大谷であり、
彼が出るか出ないかで盛り上がりに大きな差が出る。
投手としては先発2試合まではOKとか、
打者としてはフル出場可能とか、
なんらか制約があったとしても、出てくれると楽しい。

まだ先の話なので、心配するのは気が早いが、
毎度のことながら悩ましいのが抑えをどうするかということ。
今回もきっとそこが一つの焦点となる。

また、打線に不安が残るのもいつものこと。
大谷、鈴木というメジャー組が合流できない場合、得点力が心配である。
ヤクルトの村上、西武の山川といったあたりがシーズン中のような働きができるだろうか。

なんやかんや言われるWBCであるが、
始まってしまえば激戦の連続でやたらと盛り上がる。
野球ファンとしては胃が痛くなるような日々なのだが、
最高に楽しいと言えなくもない。
まずは、無事に開催されることを祈りたい。

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