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日本プロ野球における最優秀選手の基準は? [ヨモヤ]

日本プロ野球の今シーズンのMVP(最優秀選手)が発表され、
セ・リーグは阪神の村上頌樹投手が
パ・リーグはオリックスの山本由伸投手がそれぞれ受賞した。

記者投票で選ばれる賞において、毎回のように物議を醸すのが、
「なんでその選手に?」
という票。
今年のMVP投票でも、阪神の岩貞や広島の島内に1位票!が入っていた。
ベストナインでも「?」な票が散見され、
記者投票については根本的な見直しが必要であるようだ。
あと、ゴールデン・グラブも毎年「?」。

さて、最優秀選手とはどんな選手を選ぶ賞だろう。
プロ野球選手最高の栄誉、とも言われるくらいだから、
字面通りなら、最も優秀な選手を選ぶ賞ということになる。
その場合、パの山本は異論がないとして、セの村上はどうだろう。
村上はセのベストナイン投票投手部門で、DeNAの東に次いで2位。
しかも217票対73票と圧倒的な差がついた。
つまり、今シーズンの村上は、最も優秀な選手であるどころか、最も優秀な投手であるとも認定されなかったことになる。
となると、最優秀選手の基準は優秀であるかどうかとは違う尺度で選ばれているということになる。

その尺度とはもちろん、
優勝にどれだけ貢献したか、
ということになる。
優勝チームは阪神だから、そのなかから選ぶとすれば、村上という線も出てくるのだろう。
阪神からは、村上が選ばれなかったベストナインに選ばれている選手が何人もいるのだが。

しかし、普通に考えて、最優秀選手は最も優れた成績を残した選手が選ばれるべきだと思う。
エンゼルスから大谷が選ばれているように。
優勝チームへの貢献から選ぶのが前提なら、名称も変えた方がいい。
優勝貢献賞とか。

問題は、記者投票のあり方に根本的な検討の余地があることに加え、
最優秀選手の定義や基準がはっきりしていないことだろう。
投票を記名式にする、
表彰の基準を明確にする、
とかいったことは簡単にできそうなのに、一向に変わらない。
どこを向いているのかしら。

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