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由伸革命 第二章の舞台はアメリカ [ヨモヤ]

オリックスからポスティングでメジャー移籍を目指していた山本由伸投手が、
ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)で契約に合意したという。
この契約は、
投手としてメジャー史上最高額&最長。
まだメジャーで一球も投げていない投手が、
とんでもない評価を得たことになる。

なぜこんな大型契約になったかということについてはいろいろ分析されているが、
山本の実力が認められたことに加え、
25歳という若さも後押し材料になったのだろう。
今年のメッツでの千賀の活躍も、ためらいをなくさせるものになったのかもしれない。

山本(以下「由伸」)は、これまでも日本野球の常識を次々に覆してきた。
最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位の投手4冠と沢村賞を3年連続で獲得、
という実績もさることながら、
その練習方法や投球フォームも独自のものである。

そもそも由伸は、鳴り物入りでプロ野球に入ってきたわけではない。
甲子園出場歴はなく、
ドラフトは4位。
注目度は決して高くなかった。

178cmという上背は、
大谷の193㎝、ダルビッシュの196㎝、佐々木朗希の192㎝と比べるまでもなく、
投手としては小柄の部類に入る。
それを克服するために普通なら筋トレをやりそうなものだが、そこに手を出さず、
ジャベリックスロー(やり投げのようなもの)を取り入れる。
誰もが投げるスライダーは投げない。

足を上げないフォームも独特。
しかも、好成績が残っているのに、毎年変えてくる。
さらなる高みを目指しているからだろう。

由伸がメジャーで通用しない、
ということはないと思うが、
環境の違いに戸惑うことはあるだろうし、
向き不向きということもある。
だから、由伸が苦しむこともあり得る。

しかし、それはそれで悪くない。
由伸は決して完成されたプレイヤーというわけではなく、
さらに上昇中の選手だからである。
壁に当たれば、それを乗り越えることでさらに力を付けるだろう。

由伸が行ってきた野球の常識破りは、由伸革命、と言われることがある。
3年連続の投手4冠で革命の第一段階は成功裡に終了した。
ここからは第二章。
どんな展開があるのか、心配もあるが、楽しみの方がはるかに大きい。

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