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世界王者相手に圧勝でも倒せないと苦戦に見える井上のケタ違い [ヨモヤ]

井上尚弥が、史上2人目となる2階級での4団体統一を果たした。
4団体統一というだけで快挙だが、
それを2つの階級でとなると、いろいろな意味でごく限られた選手にしかできない。
日本ボクシング史に永遠に語り継がれる生ける伝説である。

対戦相手は、WBA&IBF王者のマーロン・タパレス。
2団体統一王者であるにも関わらず、下馬評は圧倒的に井上有利。
事前のオッズでは、
井上の勝利が1.1倍、タパレスの勝利が15倍といった具合だった。
こうした状況で戦うのは、井上にとってかえってしんどいだろう。
しかし、常に自分を追い込んでリングに上がって来る。
その心の強さが素晴らしい。

試合は、井上が圧倒。
9ラウンド終了時の3人のジャッジの採点は以下のとおり。
89―81
88―82
90―80

ただ、これだけ一方的でもなかなか倒せないと、それだけで井上苦戦と映る。
実際、いいパンチもいくつかもらっていたし、
いつになく井上の戦い方も強引だった。
なぜなのだろう。
これはちょっと聞いてみたい。

これからしばらく、
井上の言葉を借りれば来年も再来年も、
スーパーバンタムに留まるようだ。
相手としては、
WBC1位で指名挑戦権を持つルイス・ネリ、
WBA1位のムロジョン・アフマダリエフの名前が挙がる。
山中との因縁があるネリとの試合が実現すれば盛り上がるだろうがどうだろう。

井上尚弥は現在30歳。
ボクサーとして若くはないが、老け込む年齢でもない。
あと何年も強い姿を見せてくれるだろう。
しかし、ボクシングは何が起きるかわからない。
1試合1試合、大切に見届けたい。

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