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これからもきっとある円高局面 [経済を眺める楽しみ]

12月7日の外国為替市場で円相場が急騰した。
この日だけで2円ほど円高が進み、
一月ほど前には1ドル=150円だったものが、
一気に1ドル=144円台。

原因は、日米の金利差が縮小したこととされている。
アメリカの金利が落ち着き、
日本の長期金利が上昇したのが直接の引き金と見られる。

それに加えて、
日本銀行の植田和男総裁が参議院財政金融委員会で、
「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている」
とおっしゃったことが
マイナス金利の早期解除の憶測につながったことも影響したとみられている。

円だけで資産を持つより、いくつかの通貨に分散すべき、
との意見がある。
その際、基軸通貨であるドルを選ぶのは自然だろう。
しかし、ドルに寄りかかり過ぎない方がいい。

日本のマスコミやネットにおられる方は、
我が国に対して悲観的なことばかりを伝えてこられる。
そうした情報にだけ接していると、永遠に円安が続くような錯覚にとらわれかねない。
しかし、短期はもちろん、
長期に見ても、
円安になると決まったものではない。
当たり前のことなのだが、円安になると決めてかからない方がいい。

今回の円高相場も、そう長く続くものではないかもしれない。
ただし、円安に戻っても、また円高になるときも来るだろう。
為替を読むことは難しいと肝に銘じて、
決めつけないで相場を見たい。
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