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映画評 「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」 ~ スケールは上がったが面白さも上がったかというと ~ [映画評]

前作「翔んで埼玉」は、下馬評以上の特大ヒットとなった。
さらに日本アカデミーでは、
優秀作品賞に加え、
最優秀監督賞、最優秀脚本賞も受賞。
私もしっかり楽しませていただいた。
本作はその続編。

監督の武内英樹さん、脚本の徳永友一さんは続投。
武内監督は「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」でも大ヒットを飛ばされていて、
客を喜ばせるツボを心得ている。

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」は、
タイトルどおり滋賀県に波及している。
さらに、滋賀だけでは弱いと判断されたかどうか、和歌山もずっぽり巻き込まれている。
このあたりの馬鹿馬鹿しい設定を序盤にバンと提示され、
あとはこの世界観をお楽しみください、という感じ。
客は乗りやすい。
ただし、埼玉に海を作る、というそもそも発端とその後の成り行きは、
あまりにもへなへなで、前回のような力強さはまるでなし。
そこはもうちょっとなんとか。

麻実麗役のGACKTさん、壇ノ浦百美役の二階堂ふみさんも続投。
滋賀県人役としては、杏さん、堀田真由さん、くっきー!さん。
今回の悪役である大阪府知事役に片岡愛之助さん、その妻役に藤原紀香さん、
京都市長役に川崎麻世さん、
現代パートに和久井映見さん、アキラ100%さん、朝日奈央さん。
などなどなど。

この映画、前作に続き大ヒットとなりそうである。
大阪や京都、神戸も絡め、幅が広がった。
いじられるのを面白がる方も多いようだ。

ただ、前作より面白いかというと、それはえっと。
ガツンとした設定で楽しませてくれるが、出オチというかなんというか、
右肩上がりで面白さが増していく感はない。
映画としても、前作のような驚きはない。

でもまあ、そんなことは。
面白いと思う人が面白がれば、それで十分な映画なのだろう。

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