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ハリウッドのストライキが日本映画にチャンスをもたらしている [映画評]

今年のハリウッドはストライキに揺れた。
俳優も脚本家もこぞってストに参加した。

この様子を見て、
日本映画にチャンスあり、
とおっしゃっている方がおられた。
そうなったら嬉しいが、日本映画には言葉の壁が厳然としてあるし、
日本人とアメリカ人の嗜好も大きく違うので、
そうはならないんじゃないかと思っていた。
しかし、どうも風向きが変わったらしい。

アメリカの映画興行成績。
12月の第一週、「ゴジラ-1.0」が3位に初登場して先鞭をつけ、
第二週には、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が首位に立った。
ゴジラもしぶとく3位をキープ。
なんと1位と3位を日本映画が占めている。

「君たちはどう生きるか」はジブリ史上最高のオープニング、
「ゴジラ-1.0」は邦画実写作品として歴代1位。
まさに記録づくめ。

日本映画が上位を占めているのは、
ストの影響でハリウッドの映画が揃わないことが要因のひとつであるらしい。
しかし、理由はどうあれ、アメリカ市場をこじ開けたのは大きい。
マーケットが広がり、チャンスが拡大すれば、
日本の映画作りの環境も好転するかもしれない。

日本映画は、残念ながらしょぼいものが多い。
マーケットが小さいから興行成績が上がらず、
興行成績が上がらないから製作費も付けられない、
という悪循環になっているのだろうか。
これが、アメリカでもヒットするとなれば、話は変わってくる。

音楽でのアメリカ進出はなかなか成功しないが、
映画ではうまく行き始めている。
この流れが続くといいが。
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