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ゴジラが邦画実写のマーケットを広げるか [映画評]

日本映画のマーケットが世界に広がりつつあるが、
ヒットする映画のほとんどはアニメである。
ちなみに、アメリカで公開された日本映画の興行収入上位10作品は以下のとおり。

1 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
2 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
3 ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕
4 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー
5 劇場版 呪術廻戦 0
6 ドラゴンボール超 ブロリー
7 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド
8 借りぐらしのアリエッティ
9 ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI
10 崖の上のポニョ

1位の「ミュウツー」は、8,500万ドル超を稼いだ。
1999年の作品だから、いまだに25年近く前の記録が破られていないことになる。

邦画実写がヒットするためには、言葉の壁が厚いのだろうとは思う。
ただ、それだけではなく、海外でウケる映画が作れていない面もあるだろう。

そうした状況を打破できる可能性のある作品として、「ゴジラ‐1.0」が全米で公開された。
事前の試写会での評判も上々で、作品の力も十分にある。

結果、週末3日間のオープニング興収で約1,100万ドル(約16億円)を記録。
全米の週末興収ランキングで3位にランクインし、
日本製作でのゴジラシリーズでの新記録となった。
実写の歴代1位は「子猫物語」の1,300万ドルだというから、これも破るだろう。

しかし、正直なところ、もっとヒットするかと思っていた。
2週目以降は興収が下がるのが一般的だから、
ミュウツーおろか、上位5作品にも及ばないかもしれない。

ただ、実写がヒットするための足掛かりにはなったかもしれない。
ゴジラをきっかけに邦画実写に目が向き、
例えば原田眞人監督作品(「ヘルドッグス」やら「BAD LANDS バッド・ランズ」やら)が広く観られるなったら嬉しい。
バイオレンスつながりで言えば「ベイビーわるきゅーれ」とかも。
アニメつながりで言えば「ハケンアニメ!」とかも。
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