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実感はさておき数字上はバブル期より豊かになっている日本 [経済を眺める楽しみ]

バブルの頃はよかった、
と振り返る人が多い。
あの頃は、金が回っていた、
日本が豊かだった、
というのである。
まあ、そうなのだろう。
ただし、数字で見ると必ずしもそうとばかりも言い切れない。

1月10日付の日本経済新聞の朝刊に、
バブル期(90年3月)と現在(24年1月)の経済指標比較が掲載されていた。
それによると、
株式相場の時価総額は469兆円から857兆円に、
名目GDPも443兆円から595兆円に、
それぞれそれなりに拡大している。
もちろん、他国はもっともっと成長しているから、相対的な地位は下がっているが、
日本がずるずる貧しくなり続けているわけではない。
円相場についても、ここに来て急激に円が弱くなったように言われるが、
90年3月は1ドル158円。
今より円安だった。

日本経済について、悲観的な見通しをされる方が少なくない。
お気持ちはわかるけれど、しっかりした根拠があってのことだろうか。
ご自身でいろいろ調べて、研修されたのだろうか。
印象だけで決めつけておられないだろうか。
悲観的な見通しを続けられていることで、
得られていたチャンスを逃してはおられないだろうか。

この頃、
日本企業に対する海外投資家の見る目が変わった、
と言われる。
株価が上昇している一因らしい。
よその国の人が我が国を評価して、そこでお金を稼いでいる一方で、
自分たちは卑下してみすみすチャンスを逃しているとしたら、
あまりにももったいないことである。

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