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映画評 「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」 [映画評]

本作は、公開初週の興収で首位に立った。
初日から3日間で興収12億2400万円。
もちろんヒットしていると言えるが、
お化けヒットとなった「鬼滅の刃」はともかく、
「呪術廻戦」も大きく下回るスタートであり、
超メガヒットとはならないようだ。
映画の内容もかなりソフトで子供向けに寄せられていて、
リピーターが続出する内容ではないように思える。

個人的には、原作はもちろんテレビアニメも全く見たことがないまま劇場に足を運んだのだが、
設定をしっかり説明してくれるし、
とにかくわかりやすい話なので、すんなり入ることができた。

原作がどんなトーンなのかわからないが、
この映画はギャグ寄り。
それも、かなり低年齢層向けの笑い。
私にはわからないが、ファンの方々にとってこれがどうなのか、

強引な設定、強引な展開で映画は進む。
しかしまあ、そこをまともにとらえても仕方がない。
意外と、と言っては何だが、退屈はしなかった。
手に汗握ることも、ワクワクすることもなかったけれど。
面白いと感じることもなかったけれど。

多分、この映画では原作のよさがうまく表現できていないのではないかと思う。
それはそれでよしと割り切って、
ライトなファン向けに作ったのだろうか。
本作だけを観て、スパイファミリーは大したことない、と言うとファンに怒られそうだ。

心配していたよりは楽しめたけれど、
映画として観ると、正直かなり物足りない。
ヒットすることが約束されている作品だけに、もっと攻めてもよかったのにと思う。

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