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中国も直面する人口の急減 [ヨモヤ]

中国国家統計局の発表によれば、
2023年末の総人口は22年末比208万人減の14億967万人になったとのことである。
人口減少は2年連続。
減少幅は前年の85万人より拡大した
日本の人口も減少しているが、年間60万人程度。
中国は元の数字が大きいため、減少幅も桁違いである。

中国の人口減少の原因は、御多分に漏れず少子化。
「一人っ子政策」はすでに廃止されており、
複数の子供を育てる世帯を対象に補助金を支給するなどの対策を進めているようだが、
少子化の流れが止まらない。

少子化の原因としては、
若者の雇用不安、
子育てにかかる費用の高騰などが挙げられている。
日本も少子化が国家的課題だが、
人手不足も相まって少なくとも若者の雇用不安はそれほどでもない。
中国の若者の失業率は20%を超えているというから深刻である。

中国は不動産バブルが崩壊し、
ゼロコロナ政策の痛みも癒えていない。
そこへ持ってきての
高齢化、人口減少。
強権的にどうこうできる筋合いのものではないから、
これからの経済政策は大変だろう。

中国の経済が減速すれば、
相対的に日本が上がる、
というものでもない。
むしろ、景気には逆風となるだろう。
さらに経済低迷が引き金となって中国で社会不安でも起きてしまえば、
矛先が日本に向きかねない。

人口減少を克服することの難しさは世界中の国が実証中である。
中国も長く苦しむのではないだろうか。

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